ランニングと私

ある東南アジアの国に住んでいたとき、毎日走るようになった。スポーツは好きなのだが、ただ走るって「何が楽しいの?」と本当に嫌いだったのだが、走るようになった。

最初は全く走れないし、筋肉痛になるし、とにかく辛かった。1周800mくらいの公園を初日は2周走るのが精一杯だった。二日目からは筋肉痛と闘いながら、1周くらいずつ増やしたり、そのままだったりしながら、仕方がないから毎日とにかく走った。ストレッチもした。全然楽しくなかった。なんで大嫌いなランニングを毎日しているのかわからない。ただ始めてしまったから続けるしかなかった。何のために?と思いながら。

1週間を超えると少し身体が楽になった。距離も伸びた。半月過ぎると身体に変化が。二の腕とか、お尻の下の太ももの辺りとか余分なものが落ちてきた。距離も段々と伸びてきて、毎日11-12週走るようになった。

続けていくうちに、週末になると猛烈に「肉」が食べたくなる。しかも「血の滴る肉」が食べたい。小さい頃から肉よりも魚が好きで、魚も白身(鱈、鰆、鯛、平目、貝類、甲殻類など)が好きだし、肉なら鶏のささみが好きだ。でも走っている私が食べたいのは「血の滴る」系なのだ。牛肉・手羽先などはもちろん、鶏のハツ・砂肝・レバーといった内蔵を。

そう、運動すると体内に酸素を多く取り入れようする。その酸素を体中に運んでくれるのが「血液」なのである。だから鉄分の多い内臓系の肉を「私」ではなく、私の「筋肉」が欲するのだ。

身体は正直である。

10年以上前にある作家のエッセイを読んだ。その作者はダイエット中だが、筆を進めるために禁断のチョコレートを摂取し、食べるや否や脳が活発に動き始めるのだ、とチョコレートパワーを大絶賛していた。甘いものにさほど興味がないからか、それほど頭を使った経験がない?からか、私はその時「ふーん、本当にそうか?」と半信半疑だった。

それから時を経て、塾の講師の仕事をしていたときである。夏・冬・春になると恐怖の1日10時間授業を何日か連続でやる。もう何年生の何の科目をやっているのかも朦朧としてくる。そう「チョコレート」の出番だ。「私」ではない。私の「脳」が欲するのだ。そして脳が回り始める。脳が快活に動き出すのだ。

身体は正直である。だから今夜もせっせとおいしくビールを飲む。「私」ではない。私の「身体」が欲するのだ。エネルギーチャーーージ。

走れ 働け ビールのために

ランニングと私」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 理想の足 – CoccoCan

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