「観る」の極意

高校サッカー選手権の予選が各地で行われている。高校野球、高校バレー、高校バスケなど「高校」という期間限定のスポーツ大会にめっぽう弱い。

色々な人の反感を買うのを承知で言うが、プロ野球は全く観ないけれども、高校野球のあの懸命さと爽やかさは好きだ。「高校スポーツ」は技術云々よりも、一球一球が「高校生活最後」になるかもしれない緊張感とそれまでの努力を垣間見ることができ本当に楽しい。

サッカーに関しては、日本代表戦は良く観る。海外リーグは観ないのだが、2018年のワールドカップは本当によく観た。というのも、会社の女の子でサッカー観戦好きな子がいて、20歳近く歳は離れているのだが、色々と気が合う子で、彼女と毎朝2:55分に起き、3:00からの試合を観戦するという日々を送った。ワールドカップレベルはなるほど確かにめちゃくちゃ面白い。ワールドカップどころか、高校サッカーも自分のサッカーとは天と地の差だし、男女の身体能力差もあるので、自分のサッカーに活かせる部分があるかと聞かれれば疑問だが、それでもやはり身体やスペースの使い方、ポジショニングは勉強になるし、単純にかっこいいプレイはワクワクする。2018年はワールドカップで火がついて、テレビ観戦だけでなく、日本代表戦、Jリーグ、高校サッカー選手権も観に行った。会場の臨場感がたまらない。

今年はどの競技の大会もなかなか行われず、TVの放映も少ないが、例年だと放映時間に合わせて必死に仕事を終わらせて帰宅し、シャワーを浴びて、朝に下ごしらえをした夕飯とビールとスマホを片手にTVの前を陣取る。何故スマホかというと、友人とLINEでやりとりをするからだ。ゲーム運びやプレイそのもののやり取りもするが、選手のビジュアルのやり取りも欠かせない。選手の名前の横に出てくる、年齢・身長・体重ももちろんチェックする。ワールドカップの時も早朝3:00から目も指も大忙しだ。選手たちと同じくらいのテンションで画面に集中している。

スポーツ観戦は、現実であれこれあっても、テレビの中で面白いゲームをしていて、さらにそこに好みの選手が出場していたらもうそれだけで一日の疲れが取れる。スポーツとは実に素晴らしい。サッカー、バレーボール、テニスなど、幸いにしてそれぞれの友達とオンラインで盛り上がる。仲間とは実にありがたい。

私は韓流ファンでもジャニーズファンでもないのだが、そういう皆様の気持ちがわかるような気がする。日常とは違う世界の中に没頭して、非日常を謳歌する。あるとき私は思った。スポーツ・コンサート・観劇がどれだけ人間の健康に貢献していることか。ゲーム、ステージ、演技と土俵はそれぞれだが、その土俵の動向に一喜一憂し感情を動かす。するとセロトニンが分泌されてストレスが軽減されるし、目の前の展開にワクワク・ドキドキすればドーパミンが出て活力が沸いてくる。ワー!キャー!と自分の「推し」にときめけばホルモンもさぞかし活性化するだろう。

そして忘れていけないのは「経済効果」までついてくる。私は還元しているとは言えないが、本物の皆様はものすごい時間とお金をかけているらしい。素晴らしい。

しかしながら、スポーツとコンサート/映画/ドラマとの間に一つだけ大きな違いがあると思う。アイドルや俳優は動いていなくても、写真(証明写真みたいなもの)でもかっこよかったり美しかったりする。私個人としては、スポーツ選手は「プレイしていてなんぼ」なのだ。動いているときが一番かっこいい。汗まみれがいい。男女問わず。

会場での観戦は無理だと思うが、年末年始もまたテレビの前でしっかり応援だ。年齢性別問わず、何かをとことんやり尽くす姿というのは尊敬する。憧れる。とても楽しみだ。

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