男兄弟もいないし息子もいないので、いわゆる「男子」世代が家にいたことがない。家の中に「男子」がいる感覚がわからない。サッカーの女友達はみんな息子がいる。彼女たちは口をそろえて言う。息子の友達が来ると、その子の兄弟に女子がいるかどうか「匂い」でわかると。姉か妹がいるとシャンプーとか石鹸の香りがそこはかとなくして、爽やかさが匂いに出てくるらしい。逆に男兄弟しかいない子はどこまでも「むさくるしい」匂いしかしないと。私が言ったのではない、友達だ。

別のお母さんも、長男次男の次に生まれた女の子はとてもいい匂いがするという。男の子は生まれたときから匂うらしい。頭のあたりから匂うのだと。私が言ったのではない、友達だ。

確かに、娘たちは生まれたときから今も「女子」の匂いだし、自分が実家で暮らししていたときも家は女子の匂いだったと思う。うちはきつい匂いのする化粧品・石鹸・シャンプーなどを使うことはなく、割と自然の優しい香りを好み、そういう系の「女子」の香りがしている。

夫が帰ってくると娘たち曰く「パパ臭がする」という(私もそう思う)。普段女だけで暮らしているので、明らかな異物が空気に混ざる。夫のコートやかばんはファブリーズして外に出し、服は速攻洗濯をする。次女は小6の時に約1年間夫と夫の赴任先で暮らしていた。その時、次女はクラスメイトの男子に転校してすぐ「おまえ、居酒屋の匂いがするな」と言われたらしい。小6の女子に「居酒屋の匂い」とはなんとも失礼な話だ。次女に「パパ臭」が移り、クラスメイトは「居酒屋の匂い」と判断したらしい。それにしても「居酒屋の匂い」とは言い当てて妙だ。子供は正直である。

おやじ臭はさておき、「兄弟」や「息子」に縁がない。しかし、私に「子供がいる」と知り合いに言うと間違いなく皆「息子さん?」と聞く。100%だ。私から「女子の匂い」は醸し出されていないらしい。どういうことだ。そもそも既婚者にも見られないし、子供がいたとしてもシングルマザーに見られ、子供は男の子がいると思われる。何一つ当たっていない。

極めつけは今の土地に引っ越してきたときのことである。子供たちは夫の赴任先に行かせて、私一人で当日の引越しをした。荷物の量や家の間取り的に「家族の引越し」であることは引越し屋さんもわかっていて、搬入作業も終わりかけたときに彼は私に聞いてきた。お子さんは何人ですか?と。私は二人だと答えた。すると「息子さんおいくつですか?」ときた。私が「娘なんです」と言うと、すかさず「二人とも女の子なんですか?」と驚いている。当たり前だが、その引越し屋さんとはその日が初対面である。

繰り返すが私には男兄弟も息子もいない。振り返れば昔から、必ず兄か弟がいるように見られてきた。外見から放つ「女子力」が足りないのか。内側から滲み出す「女子力」が足りないというのか。「足りない」ではなく「ない」のか???

追い打ちをかけるように娘に言われる。「ママって子供がいるように見えないよね」と。私は何をどう間違えているのだろうか。

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