woman wears kimono walks between bamboo trees
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今日は本来ならば娘の成人式で、私は年末年始からこの3連休にかけて娘のヘアアレンジやら着付けやらの練習で忙しく、今日は早起きして「本番」の予定だった。しかしながら、同じ人も多くいるかと思うが、街はとても静かだ。例年見るはずの晴れ着姿はどこにもない。

だから何だというわけでもない。娘自身も振袖に執着はなく、前撮り?を写真館で済ませている友人もいるが、うちはまだだ。もう少し暖かくなってからでもいいかなぁ、、、くらいな。せっかく用意した振袖なのでさすがに着させなければとは思っているが、当の本人は実家暮らしではないし、諸々の理由でまだ着ていない。しかも式自体に関心が薄く、成人式が中止になって中学の時の友達に会えないのは多少残念なようだが、仲が良い子とは連絡を取っているし、そもそも今の友人の中心は高校・大学の友達なので、まったく「残念」がっているようには見えない。

私の成人式は1月15日だった。前日に帰省して朝早く美容院と写真館へ行った。姉が選んで買った振袖を自動的に着て、親が予約したところへ時間通りに行き、成人式の会場に出向いた。親に晴れ着を汚さないための注意事項をクドクドと言われてうんざりし、「早く脱ぎたいなぁ」と思っていたのを覚えている。人の記憶って、くだらないことほどよく覚えているものだ。

あの時代、携帯電話もメールもほぼ普及していなかったのに普通にみんなで集まったなぁ。集合場所と時間を決めていたのだろうがスマホなんてなくても「グループ〇〇」なんていうSNSツールがなくても大勢で集まっていた。昼の部、夜の部と久しぶりの仲間に会った。

それにしても成人式で市長が何を話したか、会場の中に入ったかどうかさえ記憶がない。(会場へは行った。それは覚えている。)地元を離れて大学生活を送っていたので、久しぶりに会う友達が多くておしゃべりに花が咲き、それぞれの華やかな着物を褒めあったことくらいしか覚えていない。反感を承知で言えば成人式という名のただの「同窓会」である。1月でなくても、また別の機会に集まればいいのかもしれない。

長女が高校の卒業式に袴を着付けたときから、成人式のことをあれこれ考えていたので、正直私の方が拍子抜けの「今日」という日なのだが、「式」が大切なわけでも、「振袖」が必要なわけでもない。娘には、これから大人になって行くと得られる「自由」と、それに伴う「義務」と「責任」を考えて生きて行って欲しいと強く願う。就職まであと2年、学生生活を楽しんでほしい。

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3件のコメント

  1. 良いですね

    1. Miyaoさん、コメントありがとうございます。

  2. […] 1月の成人式前後には着せようと思っていたのだが、着させるのに腰が重かった理由はいくつかある。一番の理由は「揃っていなかった」からだ。半襟、重ね襟、草履と鞄、着付け用の小物に髪飾り。小物は何が家にあって、何がないのかも調べないといけないし、半襟や重ね襟の選ぶ基準はちんぷんかんぷんで本当に困った。友人に聞いたり本で調べたり、ネットで画像を見たりを去年の春から4-5回繰り返してもどう選べばいいのか「なんとなく」は分かるのだが、いまいち自信が持てない。 […]

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