もう一つの楽しみ

サッカー話ばかりが続いて申し訳ないが、スポーツ観戦のもう一つの楽しみ。

会場に赴いてのスポーツ観戦はアップ風景から見ることができるし、試合の臨場感や会場の一体感があって格別なものがある。しかしながら、TV観戦の醍醐味というかもう一つの楽しみは「解説」だと思う。今回これだけ高校サッカーの試合を観て、色んな解説者がいてとても興味深かった。

高校サッカー選手権の解説は、元日本代表で高校サッカー出場経験者が主に解説を務めている(と思う)。選手たちの動きは速くて往々にして「今何が起こった???」と思うシーンが多々ある。動体視力が衰えてきていることと、サッカー経験の不足からくるものなのだろう。TVの前でかじりつくようにして観ているのに「???」となる。でも大丈夫。TVは優しい。リプレイを流してくれるし、場合によってはスローもある。そこに解説者が的確な説明を加えてくれる。完璧だ。リプレイやスローは会場のスクリーンでも流れるのだが、的確な解説はお茶の間の特権である。

夫の解説ですら「おぉーーー」と度々思うのだが、元代表でかつての選手権経験者の解説は、当日のプレイだけでなく、それまでの練習、コンディション、メンタルなど様々なことまで解説してくれる。県予選や勝ち進んできた試合までしっかり見た上で、当日のコンディションとの比較もされており、さすがプロ、分かりやすい。ありがたい。

解説者も沢山いてそれぞれ特徴があって面白い。高校サッカーや日本代表の試合を観ていなかった時期もあるので、知らない人もいる。そういう人はネットでバックグラウンドを調べて「フムフム」と思いながら、経歴に裏付けられた解説を聞くと話に深みが出て、着眼点が分かっていい。知っている選手でもサッカー選手は選手時代にバラエティにあまり出たりしないので、「この人こんなにおしゃべりだったの?」と驚く解説者もいる。逆に、引退後にTVのバラエティに出ている人がすこぶる真面目に解説をしていると、失礼ながら「本当にサッカー選手だったんだ」と思ったりもする。また、ファウルをされて倒れた選手が起き上がった背中をカメラがとらえた瞬間、解説者が「ぷりっぷりのお尻ですね」と言うこともある。生放送なのに心の声が駄々洩れなのだが、サッカー界の元スタープレイヤ―だから許されるのだろう。

そしてどの解説者にも共通して言えることは、皆サッカーに対する敬意と選手に対する愛情に溢れている。時に厳しい見解が出てくることがあっても、そこにサッカーや選手に対する愛情と期待が感じられる。直接的に指導に関わっていなくても、こういう人たちもサッカー少年を育てているのだなと思う。苦言も褒め言葉もとても暖かく重みがある。解説者の人間性も垣間見られて心温まる。

かつてサッカー少年だった解説者たちは、プロの荒波・世界の壁を経験してもなお少年の心も忘れない大人であると感じる。高校生たちの素晴らしいプレイも悔しいプレイもミスも、選手の気持ちに寄り添った解説をしてくれる。視聴者である私は彼らの言葉にさらに感動し、また涙する。

キラキラとした画面の向こうの世界になくしてはいけないものを探しているのかもしれない。

私も自分の世界でキラキラ・活き活き・ワクワクと生きて行ける。そう思わせてくれる画面の向こうの世界に感謝する。

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