
父は4歳で父親を亡くし片親で育っているからか、学ぶことが貴重な時代だったからか勤勉な人だ。知識を得ることが好きなようで、新聞も含めてかなりの読書家だ。
小さい頃、私は父に「人にものを聞くときは、自分がどこまでわかっていて、何がわからないのか、要点をまとめて質問しなさい」と言われた。人に話を聞いてもらうときも同様、「要点を明確に分かりやすく、結論から話しなさい」と教えられた。
父や先生に質問するときは、毎回少し緊張し、疑問に思ったことは先ず自分で徹底的に調べて、その上でわからないことを箇条書きにするようにしていた。「なんとなく」では質問しない。
7・8年前、この話を友人にしたら「子どもがかわいそうだ」と言われた。私はそう育った自分をかわいそうだと思ったことはなく、むしろ常に教科書、辞書、事典、図書館などで調べる習慣がついたこと、一つの疑問を複数の媒体で比較するように教育されたことを感謝している。頭の中を整理して要点をまとめる作業は、受験でも仕事でも子育てでも役に立っている。よって、我が子たちにも同じような教育をしている。
人に話をする行為は、相手の時間をもらっている。時間は有限で、「時は金なり」である。
おしゃべりと話す(質問する)ことは大きく違う。おしゃべりは双方に合意があれば、自由に何時間でも言葉遊びを楽しめば良い。とりとめのない話も、ふざけた話も、子供のあどけない話も楽しい。
「調べる」という行為は、自由に寄り道や途中下車をすることができ、好奇心の扉を刺激してくれる。調べたことをもとに、自分の考えや心・頭の中にある気持ちなどを整理して、文字に書き起こすと自分の意外な考えに気づくこともある。 何でもかんでも人に聞いてすぐに「それなり」の答えが返ってくるだけではもったいない。
理路整然と物事を考え、人にわかりやすく、わかってもらうように話をする礎を築いてくれたのは父だと思う。厳しい父だがとても感謝している。

素晴らしいお父様ですね。
質問する前に調べておくと何が判っていて何が判らないか頭の中が整理出来ているのでポイントがはっきりします。また答えが返って来ても理解出来るスピードが違います。ネットで調べる方法もあって簡単ですが辞書を使うと時間がかかりますが確りと記憶出来ます。
<相手の時間をもらっている>日本人の奥ゆかしい考え方ですね(^_^)
そうなんですよね。会話の中の理解力が変わってきます。
「時間」については仕事上では特に気にします。Time is moneyですね笑
おはようございます^^ 読書家は頭の回転がキレッキレッって言いますけど…まさにお父さんは凄い方ですね そんなお父さんにしっかり躾られたCoccoCanさんは感謝・感謝です pikaoも今からでも躾てほしいです^^v
ありがとうございます!
多くの管理職が、部下にそれを望みそうです…
父は娘にさえそうだったので、会社でもきっとそうだったのだと思います笑