A国に住んでいたとき長期休みに南国へ旅行した。夫の急な海外出張先が南国で、仕事が終わったら合流できるとのことで、行き先をそこにした。長女5歳、次女2歳、15年以上前のことだ。
南国の首都から地方のビーチへ行く計画を立てた。後から仕事で来る夫と南国の首都で合流して数日過ごし、ビーチへ私たち3人が先に行く計画だ。ビーチへは列車で移動することにした。スマホのない時代、列車の時刻も調べずに駅へ行ったら夕方の便しかなく、16時過ぎくらいの列車に乗った。2時間くらいの旅だ。その日は日曜日で、夫が駅まで送ってくれた。普通に行けば18時30分ごろには宿に着く予定だ。海外で使える携帯電話は持っていない。
列車の出発駅は東京でいうところの上野駅みたいな感じで、そこが東西南北へ行く離発着の駅だ。列車はだいたい定刻通りに出発した。乗ってみたら、その車両には外国人がいない。地元の人たちばかりで聞こえてくる会話も南国の言語だ。
ちょっと早目の夕飯として用意していたサンドイッチなどを子供たちに食べさせながら、気持ちいい風に吹かれ車窓を眺めていた。途中で気が付いた。車内アナウンスが南国言語のみだ。駅の看板もアルファベット表記があったりなかったり。そもそも、何故か駅のホームに停まらず線路に停まって乗り降りをする。陽はドンドンと落ちて行く。
ガイドブックは持っていなかったが、プリントアウトしたホテルのバウチャーと首都で宿泊した時のホテルにあった観光ガイドらしきリーフレットは持っていた。かろうじて南国言語で書かれている、目的の駅名の文字を指差して、周りの人たちに「次の駅はここの駅か?」と英語で尋ねてみるが首を横に振られる。
そのうち辺りは真っ暗になり、もはや駅に着いても駅の表札は見えない。時間は到着予定時刻をとっくに過ぎている。他の車両に英語かA国語が通じる人はいないか聞き回りたいのだが、子供二人に20㎏のバックパックと大きいスーツケースを持って、狭い車内をウロウロするわけにもいかない。だからといって、子供たちを座らせて、席を離れるわけにもいかない。困った。
困ったは困ったが、子供たちは楽しそうだし、ここで私が不安そうにしても仕方がない。目的の駅に着いたらいつでも降りられるような準備だけして、子供たちが目に届く範囲内を歩いて駅員さんを探した。同時に南国言語が理解できなくても、目的地の駅名くらいは聞き取れるかもしれないと車内アナウンスに耳を澄ませた。が、そもそも車内アナウンスもあったりなかったり。日本って、親切な国だよね。本当に。
最悪、目的の駅で降りられなくても、その次の駅は地元では有名なリゾート地の大きい駅だから、そこならアナウンスか駅の表札が見えるかもしれないと思った。そしてそこからタクシーでホテルまで行けるかも。田舎の駅だからタクシーが掴まらなかったら・・・。まぁそうしたら、そこで他の宿を取るしかない。
旅先で言葉が通じないのは不安ですね。こちらまでドキドキでして来ましたよ(^^)/無事に目的駅で下車出来ますように(*^_^*)
言葉が通じないどころか、文字が読めないのは辛いです笑
私も韓国でハングルが読めなくて一つ手前の駅で下車した事がありました。タクシー代が余分にかかってしまいました(^^)/
資格からの情報って大切ですよね。確認できますし。
はい、そうですね!
今回でもそうですがCoccCanさんの文章は小説作家さんの様で素晴らしいです。読んでて引き込まれてしまいました☺
せっかくお褒めの言葉をいただいているのに、「視覚」です苦笑。誤字でした。すみません。
私はもっと頻繁に誤字脱字です。PCの変換に慣れてしまって、どんどん間違ってしまいます(^^)/
続きが楽しみです🎵
そして、ほんと日本って親切な国ですよね。海外はCoccoCanさんの書かれたように”あったり、なかったり”なんですよね。あの統一されてない感じはなんなんでしょう、だいぶ慣れましたが。あ、この街のバスはアナウンスがあるんだ、と安心すると、帰りのバスはアナウンスがなかったり💧バス停じゃないところで降ろしてくれたり、などの柔軟性はいいな、と思うんですけどね。
日本は本当にきちんとした国ですよね笑 電車の運行なんて神業ですし笑 でも、バス停まで走っていてあと2-3mなのに出発しちゃいますよね。日本は。だから定刻!!
でんじゃらーす!
次回に期待してます!!!
ありがとうございます。是非読んでください!!!
「首都から2時間でビーチ」「英語かA国語が通じる人は・・」推理する(笑)
A国は中国、南国の旅先はスリランカ、じゃないかな・・・?
ブッブ~(笑)
推理してください笑
旅は色んなことがあるから面白いです♪
こんばんは^^
異国で言葉も通じない…辺りも真っ暗になると不安しかないですね
自分一人なら何とでもできるだろうに大変だわぁ~
ついついいろいろ考えちゃいますね(*^0^*)~♪
色々と想像してくださって嬉しいです♪
そうなんですよね。大人一人ならどうにでも笑
まぁ、慌てても不安になっても状況が変わるわけではないので、出来ることを!!ですよね。こういう時は笑
(‘-’*)オハヨ♪ございます。
日本の鉄道は至れるつくせりだから、海外の鉄道にのると戸惑いますね。ヨーロッパの鉄道でさえ降りる駅を通り過ぎてしまう危険度は高いなと思いましたよ。
写真から察して東南アジアかインドだと思ったのですが、次回無事に目的地へ着かれる事願ってます。
写真はPixelからのものなので、私が撮った写真ではないのです!!すみません苦笑
車内アナウンスがない国もありますよね。日本はバスですらアナウンスありますし、本当に親切な国ですw
でも、首都圏のJR/私鉄/地下鉄は日本人でも地方から来る人には迷路らしいです。
[…] 満天の星(前編)からの続き […]
物語に引き込まれております。
お子さん達の楽しそうな顔、CoccoCan(お母さん)さんの心情といった情景が浮かんできます。
日本は海外と比較すると親切な国ですね。
お母さんとお子さん達が無事に目的地へ到着できる事を祈りながら続きを楽しみにしています(^^♪
嬉しいコメントありがとうございます!!
日本はとても親切ですよね。英語・韓国語・中国語で表記されています。海外に行くと日本の良さも発見できるのも一つの楽しみです♪
[…] 満天の星(前編)(中編)からの続き […]
「今、旅をしている。」って感じがします(^^)
最高の褒め言葉をありがとうございます☆
[…] きっと語学が出来なかったらチビ二人連れて親子3人で旅なんてしないのだろうから、外国語が出来るのは武器だなぁー、なんて思いながらビールを飲む。小さな頃に来た海外旅行を長女すら覚えていないかもしれないが、楽しく面白い我が家の珍道中の幕開けである。これが、前に書いた「満天の星」に繋がるエピソードの始まり。 […]