
この間の「チームメイトが言ったこと」を書いていて思い出した。
私はB国のサッカーチームにいたとき、男性の7人制サッカーリーグと、高学年以上の女子のチーム(主に5人制フットサルで大会に出場する)のカテゴリーで参加していた。(11人制のサッカーを本格的に始めたのは帰国してから)
合宿では、Iと(詳しくはこちら)と我が子を含む女子チームと母親たち(希望者)との親子対決をした。Iの母もいる。私は普段女子チームの守護神をしていて、いつもは後ろから女子チームを支えていたのだが、その日は母チームの司令塔として真っ向勝負することになった。
合宿は一泊二日で、初日と次の日と二日に分けて2試合戦う。母チームは私以外ボールを蹴ったことはない、超絶素人軍団。対する相手は技術力も走力もピカイチのIが引っ張って行く、小6~中3までのピチピチ(死語?)軍団。
この試合をやろうと提案したのは私だ。理由は、当時開催されるフットサル大会で、大人相手にどこのチームにも負けていなかった。でも、どこかチームはIと私に頼りすぎていて、Iもフィールド上で自分だけでどうにかしようとする傾向が強かった。苦戦したり負けたりして、自分たちを見直して欲しかった。
どうしようか。体力も経験も若さも足りなさすぎる。あまりにも不利な条件だが、絶対に負けたくない。そこで私の考えた戦略は:
- チーム力
- 親心・精神力
- 役割分担
- 監督を指名し、短時間でプレイヤー(母たち)の特性を見極めたフォーメーションを組んでもらう。そして気分を上げるために「チーム名」を母たちから募集した。チーム名は「Barbra(バーバラ)」になった。子供たちには「ばばーら」と呼ばれた。(上手いな子供たちw)
- 前述したこの試合の意図をお母さんたちと共有した。これからの子供の成長を願わない親はいない。ここで負かして、子供たちを精神的に成長させるきっかけにしたい。
- 徹底した役割分担で体力の省エネを心がける。1番やって欲しいことだけをシンプルに各々に伝える。出来なくても構わない、私がフォローする。母チームを格下だと思って相手は一人で切り込んでくることを想定し、相手チームのミスを誘う作戦。
合宿前の練習は1回くらいしたような気もするが、うろ覚えだ。練習以前にとにかく基本ルール、蹴り方、身体の向きだけを確認して、当日の試合を迎えた。
前後半の試合を初日と翌日で2試合して、両方とも「バーバラ」が勝った。運動神経の良い子供たちの母親だけあって、みんなセンスが良く、とにかく褒めまくって、カバーし合って、しっかりと勝った。戦略・戦術もカチッとはまった。
負けて泣いた子もいた。それに対して「可哀そうなことをした」と思ったお母さんもいたようだが、本気で戦わない方が失礼だ。たまたま勝ったのではない。勝つためのプレイをしただけだ。個々の能力だけで戦うのがチームスポーツではない。格下の親に負ける。それがチームプレイだ。
当時12歳の長女は、この母と12年間(当時)スポーツでも勉強でもなんでも「本気」で過ごしているので淡々としていた。思えばこの頃から既に、「淡々と」自分の特性を見つけ、自分に与えられた役割をこなす子だった。
この合宿では、高学年以上の女子と希望する母たちが大部屋で一緒に泊り、夜のBBQ後は大部屋の隣のリビングみたいなところで、大人たちは宴会もしてワイワイと過ごした。夫は次女を含む3.4年生女子3人の付き添いで、女子のお泊り会の中で、絶え間なく続く女子トークの嵐に見舞われたらしい。いっぱい大変なこともあった海外生活だったけれども、本当に貴重な時間だった。
そして、私は昔も今もいつだって本気で全力投球だ。相手が子供だろうが、自分より年上だろうが、男性だろうが、誰が相手でも絶対に手加減しない。自分の持っている最大限を発揮することしか考えない。
上手い下手だけがすべてではない。相手が誰だろうが本気で取り組む。それが一番楽しい。

でもやっぱり相手がちびっ子だったら、手加減も必要ですよね。当時小学一年生だった姪っ子とジェンガで遊んだ時、かなり本気になり私が勝ち、本気で喜んだらすねられ1時間ぐらい口をきいてもらえませんでした(笑)
1時間口を聞いてもらえない笑
そうですね、小学校低学年くらいまでは「ほどほど」の手加減はあった方がw そして「ほどほど」に喜んだ方が笑
監督兼プレーヤーとして頭脳、気力と体力を使った戦いだったようですね(*^_^*)チームを纏めることが大事と思いました(*^_^*)
決勝戦は観ていませんが、日本女子バスケもチーム力なのでしょうね。
日本のスポーツ全般、身体能力や体格で劣る分をチーム力や体力で補っていますものね。
(‘-’*)オハヨ♪ございます。
監督権、プレーヤーとして全力投球の日々を過ごされてきたんですね(^-^)//””ぱちぱち
五輪のアスリートも全力投球で挑んだと思うのですが、それを政治利用してるなと思える政治家の発信にはガッカリですよ。
首相の「国民の皆様のご理解とご協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。」と言うツイートを読んで、思わず「理解してね~よ!」と言ってしまいました(苦笑)。ツイートは首相本人でなく事務方がやってるそうです。
プロのアスリートとして、ひたすら精進している選手たちを政治利用する傾向は、本当に見苦しいです。
日本だけではなく、多くの国にその傾向があるのが残念であると同時に、アスリートとして海外遠征をして亡命する選手もいる。とても複雑です。