初？箱根湯本

初？箱根湯本

「立場変われば」でも書いたが、学生時代にふらっと箱根まで良く行っていた。泊りのときもあったが、日帰りがほとんどで、大学のときは100%車で移動し、芦ノ湖辺りを散策したり小涌谷や宮ノ下の方へ行ったりした。そう、箱根湯本に行ったことがなかったのだ。

最後に箱根へ行ったのは、2004年8月。エッセイで度々出てくる、保育園ママ友であるYちゃんとKちゃんと3人で。その時は、強羅まで行ったので、箱根湯本は乗り換えただけである。

今回ワーケーション中の平日に休みを取って、箱根湯本の温泉へ。片道30分の電車で温泉だなんて、天国だ。紅葉はまだちらほらだったが、天気がとても良くて、箱根登山電車の一番前を陣取って、箱根湯本まで。小田原から箱根湯本までの停車駅は4つで単線なのだが、途中駅すべてすれ違いをする。それほど本数が多いのだ。

実際降りてみると、平日なのに観光客でいっぱいだった。活気が戻ってきているのを感じる。バスに乗って芦ノ湖の方へ行こうかと思ったが、天気も良いし、歩くのは好きなので川沿いを散策。

途中にあったのが「天成園」という大きなホテル。そのホテルの裏手が滝になっているのだが、宿泊客以外にも無料一般開放していて、何とも心地の良い庭園が広がっているのだ。なんと足湯まである。

庭の手入れは行き届いていて、鯉や鴨のいる池もきれいな水で、鴨たちの毛はふさふさである。与謝野晶子も来たことがある由緒正しいホテルらしい。日帰り入浴も出来るので、少し迷ったのだが、既に夫がもう少し山の上の日帰り温泉の場所を見つけていたことと、図々しくもたっぷり1時間程足湯に浸かっていたので、今度必ず宿泊しようと心に決めて、素晴らしい庭園を後にした。

天成園から上を目指してまた歩き、不思議なお寺の中へ入り、ちょっと山道を下って、元の通りに出て駅方面へ戻ってから、急な坂を上って目的地の「箱根湯寮」という日帰り温泉へ。行きはこれでもか！という急な坂を自力で登ったのだが、無料バスもあるので、そちらを使うのがおススメ。

箱根のお湯は透明で、肌がツルツルになる。夫はとても気に入っていた。山の中で温泉に入っている気分になれる、温泉だ。泉質としては、私は濁り系の温泉が好きなので、氷見や奥日光のお湯が好きだ。でももちろん箱根のお湯も数日肌がすべすべとしていた。温泉の効果はすごい。

お湯に浸かって、川沿いで遅いお弁当を食べて、また散策し、夕飯の湯葉と豆腐を買って小田原に戻った。この気楽さが心地いい。30分で帰れるし、電車なのでビールも飲める。このお手軽感はワーケーションならではである。ホテルや旅館は連泊すると食事の量が多いので、ちょっと疲れてしまう。ワーケーションならば自分で食事量も調整出来、そういう面でも我が家には最適だった。

水が美味しいからか、湯葉も豆腐も地酒も美味である.