春の風物詩～隅田川～

春の風物詩～隅田川～

友人の息子が出場するからと誘われたレガッタ。さすがに一人で行くのもなぁーと、いつもの大学の友人Yを誘ったのだが都合がつかず、ダメもとで長女を誘ったら「良いよ」と。長女の友達も出場するらしい。次女も誘ったが大学の友達と行くからと断られた。

4月は寒い日が続いたのだが、その日はまぁまぁの気温で寒くもなく暑くもない。晴天すぎないのもこういう時は観戦しやすい。お弁当を持って11:30に現地に着き、橋の上から応援した。競馬もそうだがボートもあまりルールが分からなくても、盛り上がって楽しめる。河川敷の公園の八重桜は満開で、春の風が心地いい。

選手たちがボートを漕いでいる姿は凛々しい。「かっこいいねぇー」を娘と二人で連発した。後ろ向きに進んでいく競技。Coxという司令塔の下、あの長いオールを使って、息を合わせて漕いでいく一体感と力強さ。一糸乱れぬ動作である。誰かのオールが抜けなくなると、リズムよく進まない。「パシュートと一緒だよ」と長女が言った。球技とは違うチームワーク。実に面白い。

夏は暑くて冬は寒く、天候に左右される上に、ボートは高級品で運搬も大変な競技であることは素人でもわかるのだが、練習風景も含めて、漕いでいる選手はすがすがしく、かっこいい。みんなとても気持ち良さそうである。

お腹が空いたと長女が言うので、川沿いのベンチに移動して観戦しながらのお弁当。密にならない程度の観客がやはりお弁当や飲み物を片手に、まったりと観戦している。この自由な感じは野球やサッカーにはないので良いな、と思った。チケットがあるわけではなく、出入り自由なのも楽しい。

途中長いお昼休憩があったので、目当ての団子と桜餅を買いに。両方買いたかったのだが、団子の最小単位が6個、桜餅が5個。イートインすれば、1個単位で食べられるのだが、私はお腹いっぱい。また来ようね！ということで、団子だけをゲット。団子屋さんで品物を待っていると、ボートを運ぶ学生たちの姿が。橋の上や川沿いで眺めているだけでは分からない大きさ（長さ）である。

長女の友達がいるのではないかと、選手たちや応援団がいるところにも少し立ち寄ってみた。大学生で選ばれるのはコックスを合わせて計18名。球技の様にメンバーチェンジがあるわけでもないし、試合時間も短い。想像を超えるような努力を皆しているのだろう。

「対校エイト」と呼ばれる最後のレースで、その年の勝敗が決まるらしく、観客はドンドンと増えて行き、その日一番の賑わいとなった。レース運びも接戦で、大盛り上がりだった。後から知ったのだが、50㎝差で勝敗が決まったらしい。競馬とボートは瞬間的な興奮が味わえて、病みつきになりそうである。ちょっと怖い。

次回～浅草～に続く

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