遠い日の白いスニーカー

家の目の前が中学校なのだが、中学生は学年が分かりやすい。夏休み前の1学期は特にだ。1年生は制服・カバン・靴などあらゆるものが新しいので本当にすぐにわかる。靴下やスカートの丈も、「まだ」校則に準じている。体操服のゼッケンも色あせていない。
姉と私は年子なので、姉のお古の制服やカバンを使うことはなかったのだが、3歳以上離れた兄弟姉妹のいる子の制服やカバンはちょっと違った。ピカピカではないのだ。もう使い古されていて、馴染んでいて、不思議なことに当時は兄弟姉妹の「お下がり」を使っている友達が妙に大人っぽく見えた。きっと当の本人は「またお下がりか」と思っているのだろうけれども。
次女も本当は長女の中学グッズが、そのまま次女に行くはずだったのだが、長女の高校進学を機に引っ越したので、次女は違う中学校へ通った。二人は違う中学校なのだが、両方の学校で「白いスニーカー」と決められていた。多分、全国の公立中学校の中で、白いスニーカーを指定している学校は多いのではないかと推測しているのだが、何故白なのだろう。
1年生の梅雨時だったと思う。校外学習へ行き、雨の中山登りをして帰って来た。当然のことながらスニーカーはドロドロだった。雨だからドロドロなのは仕方がないのだが、何をどうやっても、土の茶色が取れない。「洗っては干す」を数回繰り返しても、小汚い色のままだ。靴の繊維の中にまで砂が入り込んでしまって漂白も効果がない。まだ買って3カ月もしないスニーカーなのに。
白はとても汚れが目立つ。何故白?黒でもいいではないか。白か黒選べてもいいではないか。とずっと思っていた。スニーカーとしての機能は問題ないのだが、土色が抜けないそのスニーカーはみすぼらしく、さすがに履かせられず、新しいのを購入した。
(正確に言うと、次女がそのみすぼらしいスニーカーを履かずに、私の大切にしていたマラソンシューズを勝手に履いていくので、仕方がなく買ったのだった。もっと言うと、子供たちの靴に関しては、成長への影響があるので、足に合ったブランドの運動靴を買い与え、成長期には3ケ月毎に買い替えることもあった。インターの時の革靴もそうである。我が家にとって運動靴は安い買い物ではなく、買う頻度が多いとそれなりに出費があるのに、こういうもったいないことはしたくない。)
全国の公立中学校、黒いスニーカーも検討して欲しい。もっというなら、自由で良くないか?スニーカーの色がどのように中学生の風紀を乱すのか、いくら考えても良く分からない。
登校中のピカピカな白いスニーカーを見ていたら、ふと人生半ばで役目を強制終了させられたあのスニーカーを6年ぶりに思い出した。もう今は、白い運動靴ではなくてもよくなったのだろうか?どうだろうか。

学校はスニーカーの色まで指定しているんですか(@_@)
私の様な運動量の少ない者でも白は避けて黒オンリーです。
でも若者の真っ白なスニーカーは元気溌剌で良いな~と思います(*^_^*)
自分が中学生だった頃より厳しくなっている気がします。
髪型、スカートの長さ、靴下の長さ、、、
靴の色くらい。。。ですが、確かに真っ白なスニーカーはフレッシュ感が弾けています!!!