もう十分頑張っているよ (前編)

red leaf trees near the road

もう十分頑張っているよ (前編)

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「頑張る」という言葉が嫌いなわけではないし、自分に対しては割と良く使う言葉だ。自己満足なのだろうが、「頑張っている自分」「一生懸命な自分」「挑戦する自分」は好きだ。でも、それと同時に「そういう自分」を理想に掲げて、自分を追い詰めることは多い。自己実現をするために、満足感を得るために、「頑張る自分」を応援して「このくらいは出来なくては」と、気付かないうちに自分を追い詰める。だから、人に「頑張れ」という言葉を使う時は非常に慎重だ。その言葉を選ばないようにしている。

全く深刻な話ではないのだが、B国から帰国する前後の3年くらい、いつも頭の片隅、心のどこかで、ぼんやりと薄っすらと「死んだら楽になれるのかな」と思っていた。仕事もして好きなサッカーもやっていたが、思春期の子供たちを一人で育てることに、色々と悩み事は尽きなかった。でも、0歳児3歳児を抱えてワンオペで仕事復帰していた時代に比べたら、100万倍楽だと思っていた。そう言い聞かせていた。

一方で「やらなければならないこと」「やりたいこと」「やるべきなのに出来ていないこと」との間で、疲れていたのも確かだ。子供たちにもっとああ出来たら、こうしてあげられたら、、、と思う一方で、子供たちのためだけに自分の人生が消費して行く気持ちも拭えずに、そんな風にしか考えられない自分のことも随分と責めていた。

「親」ということから逃れられる方法として、毎日なんとなく、本当にぼんやりと「死んだら楽になれるのかな」と思っていた。当時も時々日記を書いていたのだが、そう言うことが記されている。

バリバリ働いていたし、サッカーやランニングをし、家事をして、長女には勉強も教えていた。年に一度胃腸痙攣を起こすくらいで、病気をすることもなく非常に健康だった。色々と話が出来る友達は数人近くにいた。何の問題もない。でも「死んだら楽になれるのかな」と、信号待ちの交差点で、ランニングの途中の雲を見上げながら、そんなことを考えていた。

後編へ続く

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7件のコメント

  1. 他人に`頑張って’との言葉は慎重であるべきですよね。
    私も肝に銘じています(*^_^*)

    1. こんなに「良く話す」私でさえも、なのか、「良く話す」からか、なのか、どちらが正解か分かりませんが、人様にかけるべき言葉は「何も言わない」が正解なのではないかと思うことが多々あります。

      言葉は発する方の意図はもちろんのこと、受け取る方の「状態」によっても、解釈が180度変わることもあるのだと思っています。難しいですね、人間は。

      1. はい、とっても難しい問題ですね(*^_^*)

      2. 「口は禍の元」ではあるけれども、「言霊」でもあるので、いい方向につなげられる「言霊」を意識して行きたいなと、強く思いました!!

        いつも、暖かいコメントをありがとうございます♪

  2. こんにちは^^
    CoccoCanさんのブログの記事から
    pikaoが思うにはCoccoCanさんは「頑張り過ぎな女性」にしか見えません
    本題の通り「もう十分頑張ってます」 
    「死んだら楽になれるのかな…」と思う事は大抵の人は一度はあるかもしれませんね
    紅葉がキレイですね(*^0^*)~♪

    1. この紅葉は無料写真からの拝借です。キレイですよね!!

      昔は必死でしたが、今はグータラの時とon/offを作っています!!

      pikaoさんのおっしゃる通り、「死んだら楽になれるのかな…」これはある意味、人が一度は通る道なのかもしれませんね。。。

  3. […] もう十分頑張っているよ(前編)の続き […]

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