
次女の時は、(長女の時とは異なる)近くの産婦人科医院で初診を受け、妊娠確定と同時に左の卵巣肥大が分かった※。自然に小さくなる場合もあるが、大きくなる可能性もあり、その場合卵巣が重みで回転してしまう。卵巣が回って卵管が捻じれると、手術となるので「注意してください」と言われた。
(※:妊娠によるホルモンバランスで大きくなったのかどうか、原因は明らかではなかった。)
「注意」と言われても、、、と思っていたら、その10日後、妊娠7週で卵巣茎捻転になり、腹腔鏡手術をした。
早朝5時前に腹部に痛みが走り、その痛みは尋常ではない痛みへと変わって行った。徒歩3分の産婦人科医院なのだが救急車を呼んだ。そこで診てもらったのだが、緊急オペが必要ということで、大きな総合病院へそのまま搬送された。
総合病院へ搬送されて、卵巣の摘出手術を行うことになったのだが、とても辛かった。たった7週の胎児がいる身体だ。胎児への影響を考慮し、「最小限の薬」で手術の準備が整うのを待たなければならなかった。卵管は「神経」で、それがドンドンと捻じれて行くため、痛みは鎮まることはなく、増していく一方。終わりなき激痛が続く。長女の42時間のお産の痛みなんて可愛いものだ、とそんなことを思った。
卵管がドンドンと捻じれると神経を圧迫するだけではなく、卵巣に血流が行かなくなる。卵巣が壊死する前に摘出しなければならない。
悶絶するような痛みに耐え、ようやく部分麻酔で手術が始まる。術式が分かっているからか、麻酔でかなり痛みが和らいだからか、割と落ち着いていて意識もハッキリとしていた。私は「自社製品を使ってもらうように言わないと!」と思い出し、手術台の上から執刀医に「結紮や縫合には○○(自社製品名)を使ってください。」とお願いした。執刀医は、昔、私が担当していた腕の良い先生だ。当然、自社製品がこの病院に納品されていることも知っている。
何度も何度も見た術式。この時もモニターを凝視し、自分の手術の行方を見守った。そして、きちんと身体に一番負担のない製品を使ってもらえたか見届けた。とてもスムーズに最小限の傷でオペは終わった。この先生で良かった。
術後は麻酔を散らす薬を使って回復するのが一般的なのだが、胎児がいるので薬は使えず、絶えず頭痛・吐き気・めまいがして、起き上がれるまで3.4日かかった。3日間も寝たきりでいると、ものすごく体力が落ちる。起き上がってもフラフラで、何をしてもすぐ疲れた。
退院する時は「流産に気を付けてください」と言われ、安定期を迎えると「早産に気を付けてください」と、妊娠中ずっと不安がとなり合わせだった。しかしながら、「手術をしているから」注意をされるだけであって、幸いなことに概ねとても健康で、流産・早産の兆候はなかった。
退院後すぐ、仕事に戻ったのだが、長女がいるので、第一子妊娠時のように自分のペースで暮らせるわけではない。第二子以降の妊娠は本当に大変だ。しかも、術後の痛みと体力低下に加え、満員電車につわり。会社に着くと毎日トイレに駆け込んで、吐いていた。「マタニティマーク」もない時代。ぺちゃんこの術後のお腹には胎児がいる。満員電車は恐怖だった。
令和の今、在宅ワークがスタンダードになって、本当に良かったと心からそう思う。
妊娠中の手術で大変でしたね。
ご自身の痛みと胎児への不安!お察しします。
家内が結婚してすぐに、もし妊娠してから盲腸の手術が必要となると大変なので(親からのアドバイスがあって)万が一に備え手術をしたことを思い出しました(*^_^*)
なるほd、盲腸の手術ですか!!
そう言えば、妊娠した時、早目に歯科検診を勧められました。
本当に何があるか分かりませんし、月並みな言葉ですが「自分だけの身体ではない」という、重い責任がありますからね。。。
こんにちは^^
女性は通常出産でも陣痛などの痛さに堪えるのも大変なのに…
まぁ何というか あまりに凄すぎて言葉がみつかりません
ご自分だけの身体だけじゃない…これから産まれてくる子を守る母親のパワーを感じました
あらためて女性だけが出産の苦しみは不公平ですね
男は誰もこのような痛みに耐えられないのでしょうねぇ
coccocanさんの壮絶な闘いを乗り越えられ恐れ入りました(*^0^*)~♪
pikaoさん、コメントありがとうございます。
一般的に「女性の方が痛みに強い」と言うのは、身体を張って命を守っているからなのだろうな、、、と思います。
生物学的に女性しか出産できないので、仕方がないのですが、子供を増やしたいのであれば、もう少し制度の充実があってもいいのかと。
私のような「手術」になるケースは稀でも、つわりが酷くてベッドから出られない人もいたり、妊娠中毒症になってしまったり、、、その結果仕事が続けられなくてやめてしまう人も周りに一定数いました。
私はまだ20代だったのと、元が健康で、ポジティブで、負けず嫌い?なので、「どうにかなるし、どうにかすればいい!」と思っていましたが、振り返ると、娘が健康に20歳を迎えられて良かったとしみじみ思います!!
こんばんは(^^)
妊娠中に手術とは!!女性の体は子孫を残すために男子より強いと言われてるので乗り切る事が出来たんでしょうね。coccocanさんの精神力の強さに母は強を見たような気がしました。
昭和の時代よりは改善されてきたとは思いますが妊婦を守る為の制度をもっと充実させる必要があると思います。
子を持つ母は、どのお母さんも妊娠も出産も大変ですよね。
無痛分娩についても調べたのですが、日本で普及しない理由はいくつかあるそうですが、そのうちの大きな問題は「麻酔科医」の存在だそうです。
個人病院に麻酔科医はいないので、対応できないそうです。
そして、大きい総合病院ほど産科には力を入れないので、お産を受け入れていない病院が多いと思います。
妊娠とお産の苦しみから「一人っ子で良い」という女性も一定数いるので、児童手当とか学費の無償化以前の問題が多すぎると感じます。