
次女の臨月の頃には、42時間の難関を乗り越えて誕生した長女は、元気に大きく育ち、良く食べ、良く寝て、良く遊び、病気もほとんどせずに、わんぱくな2歳10カ月になっていた。私も体力を取り戻し、幸い流産も早産もなく無事に臨月を迎えることが出来た。
第二子のお産にかかる時間は第一子の半分くらいだ、、、と言われていたので、第二子の出産は「一晩(21時間)はかかるだろう」と思っていた。よって、陣痛が来てもゆったりとし、夫に電話をかけ、縫っていた長女の保育園グッズを仕上げ、夫のご飯も用意して、長女と夫の帰りを待った。夫の帰宅後、徒歩3分の産婦人科医院へ3人で歩いて行った。
古い産婦人科医院で、エコーはあまり鮮明ではないのだが、性別は知りたくなかったので聞かないでいた。それなのに、出産直前に看護師さんがエコーの画面を見て、「あら、女の子ね」と言った。そりゃないよ、楽しみにしていたのに。
私の入院を見送り、帰宅した長女は、その晩お月様に向かってこう言った。「○○先生はかわいい、△△先生はやさしい、XX先生はきれい、M先生(ベテラン先生)は怖い」と、なかなか的確なことを言う(と夫が教えてくれた)。子供は正直だ。
そして、最後に「元気な赤ちゃんが生まれますように」と月にお願いした。
一晩は陣痛に苦しむ長期戦を覚悟していたのに、あれよあれよと、病院に着いてから2時間後、陣痛から数えて約5時間後、妊娠39週で50.5㎝ 3600gの次女が生まれた。あまりのあっけなさに、ちょっと拍子抜けしたくらいだ。
長女のおかげなのか。長女の願いはお月様に届いた。無事に大きく元気な妹が生まれた。
翌朝、夫が保育園へ行く前に長女を病室の窓の下に連れて来て、私は窓の外から手を振った。夕方の面会時間になり長女は、妹に会いに来た。夫も私も長女を「おねえちゃん」と呼んだことはないのに、長女はスヤスヤと眠る妹に向かって、「○○(coccoの本名)おねえちゃんだよ」「○○、○○、おねえちゃんだよ」と熱心に声をかけた。
2人ともたくましく生まれて来たからか、病院のお世話になることは少なく、とても健康に育った。あれからもう20年の月日が流れた。次女は今年20歳だ。
<参考までに:次女の時の病院情報>
■家から一番近い産婦人科医院で受診 →お産件数・提携病院は調査済み
■妊娠7週 (提携病院である)総合病院へ緊急搬送・手術
■妊娠39週 産婦人科医院で出産 →長女もいるので、自宅から近い個人医院はありがたい
可愛いお嬢ちゃんのお月様への願いが叶たんですね。
‘お姉ちゃんだよ’ この一言に感動です。妹さんを大事にしてくれそうです。
<2人目は自宅から近い病院>そうなんですね。息子夫婦にも伝えます。参考になりました(*^_^*)
<2人目は自宅から近い病院>
→ 里帰り出産で、実家の手厚い協力も良いとは思うので、あくまでも私と夫の考え方なのですが、、、
・産休育休まで仕事がある
・上の子供の環境を変えたくない
(保育園が大好きな子だったことと、継続して通っている方が利点が多い)
・父親の家事/育児の積極的参加につながる
・親に頼っていると「家族」としての生活ペースが整わない
・親を頼りたくない
要は夫婦・家族が主体で親はどうしても困ったときの「手伝い」程度に考え、自分たちがいつまでも「子供」ではいてはいけない、、、という考え方です。
ただ、それぞれの夫婦/家族の形があるので、「我が家」の場合の話です!!
息子さんご夫婦・ご家族も沢山話し合いをして、模索していけると良いですね。そのプロセスが一番大切だと思います♪
(個人病院は、どこの総合病院と提携しているかはかなり重要です☆)
大いに参考になりました。有難うございます。
息子夫婦の長男誕生時にはお嫁ちゃんのご実家に随分お世話になりました(*^_^*)
今は息子さんご夫婦、ご長男のお世話で手一杯でしょうから、まだ先の話ですね☆
備忘録で書いた内容でしたが、書いて行くうちに安心して出産できる環境は、社会の義務なのだろうなぁーと思いました!
こんばんは(^^)
安心して出産できる環境が今はなくなって消えてる様に感じてます。女房は社宅の近くの産院(もしもの場合は大学病院と連携してました。)で出産出来たので良かったと思ってます。ですが、少子化の影響か?その産院はなくなってしまったんですよ。人口の少ない地方都市なら分かりますが、政令指定都市で産院がなくなるってどうなってるんだろうと思いますよ。
安心して産める環境をつくらないと少子化は止まらないでしょうね。
「産院がなくなる」という心配をしないといけないのですね。。。
確かに、「町の産婦人科」はお産の件数で経営が成り立っているはずなので、出生率が下がれば、産む場所もなくなる、、、悪循環が止まりませんね。
そして、大きい総合病院であればあるほど、研究材料にならない普通のお産の受け入れは、きっと今もしていないでしょうし。
この負のループを止まる政策が必要ですよね、、、考えさせられます。
(娘たちがお世話になった個人医院、調べたらきちんとまだありました!)
こんばんは
次女さんの時は、初期に大変な事があったので
生れる時はスムーズに?
月にお願いが可愛いですね
おねえちゃんと呼んでないの自然に出てくるのね・・・
嬉しい誤算で、とてもスムーズに生まれました!!
夫曰く、やはり短時間で生まれたので、傍目からも私の疲労度が全く違ったと言っていました。
「月にお願い」なんて、幼少期にしかない発想ですよね。
「おねえちゃん」は多分、保育園の先生が「もうすぐおねえちゃんになるね」みたいなことを言っていたのではないかと推測しています。今となっては確かめようはありませんが。