依怙贔屓(えこひいき)

依怙贔屓(えこひいき)

中央のフライパン、「フライパンの真実」という投稿で書いた、夫が近所のデパートの「新装開店記念」で、去年買った高級フライパンである。(あくまでもうちの基準の「高級」)

私が台所に立つと、満面の笑みでフライパンを片手に「どう?いいでしょ?」と何度も聞いてくる。お気に入りのミニカーを買ってもらった子供のようだ。

「ほら、すごく軽いんだよ。鉄なのに。」と自慢する。確かに。ものすごく薄くて軽い。鉄とは思えない。私が390円だったか、490円だったか〇トリで買ったスキレットのくらいの重さなのではないだろうか。お値段は01つ足してもまだ買えないけれど。

次の日そのデパートへ行くと、真っ先にフライパンコーナーへ連れて行かれた。そこでまたプレゼンテーションが始まり「○○(私)も買ったら?」と薦めてくる。

長女が寮に入り、IHコンロになったため、彼女の家の鉄のフライパンが出戻って来た。我が家には現在、南部鉄の中華鍋、鉄のフライパン大・中、鉄の卵焼き器、テフロンの卵焼き器中・小、スキレットがある。「フライパン」に属するものが、大中小合わせて7つもあるのだ。・・・どう考えてもいらないよな。

夫の自慢のフライパンは、確かにすごく良い。軽い上に焦げ付かず、とても扱いやすい。卵焼きも上手に焼ける。料理が上手になった気分になる。気持ちが良い。

夫のそのフライパンへの依怙贔屓はあからさまで、フライパンを使い終わると、他の食器や鍋がシンクにあっても、まるで他が存在していないかのように、「フライパンだけ」を洗って乾かし、手入れする。

食器や調理器具が「生徒」で、夫が「教師」だったら、夫は教師失格だろうし、フライパンは夫のせいで、クラスメイトから不当ないじめに遭うに違いない。

優れた調理器具は、きちんとした手入れをすれば一生使える。値段以上の価値がある。気に入ったものは何十年も愛用できる。お気に入りを使って料理が楽しくなる。いい買い物だ。夫が嬉しそうなことは、”Priceless”なのだろう。

↓夫のお弁当で活躍したフライパン

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4件のコメント

  1. 高級品を大事に長く使う事は素晴らしいですね。軽くて焦げ付かないのも嬉しいです。料理が上達した気分になるのが最大の喜びでしょうね(*^_^*)

    1. バカラでお酒を飲んだり、ロイヤルコペンハーゲンで紅茶を飲んだりするのと一緒なのでしょうね。
      滅多に触れる機会はありませんが、良い楽器をちょっと弾くと、驚くほど良い音が出て、自分が天才になった気分を味わえます笑
      それと一緒なのでしょう。素敵なフライパンで、私も料理上手になれました♪

  2. リバーライトのフライパンですか?
    なんとなくですが、うちのとよく似てるなーと思いました。

    1. そうです!!!
      とても使いやすく、軽くて良かったです。
      KYOさんのおうちのフライパンと同じものを選んだ時点で、夫を褒めることにします笑

      我が家のモノはどれも重くて、、、なのですが、悪くなるものではないので、買い替えるわけにもいかず。しかも、愛着もありますし。それはそれで、大事に使います☆

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