先月、甲府に3泊した最終日に甲府から路線バスで河口湖駅まで移動した。長閑だった甲府から一変して、河口湖駅はまるで渋谷や新宿かのような人混み。大勢の外国人観光客であふれていた。

河口湖駅のコインロッカーに荷物を預けて、路線バスで河口湖駅から11㎞くらいのところにある、鳴沢氷穴へ行った。氷穴からは歩いて富岳風穴へ。風穴からは青木ヶ原樹海の中を数キロ歩き、しばらくすると国道に出て「道の駅なるさわ」にたどり着いた。

行きは順調だった。帰りは「道の駅なるさわ」の観光案内で、バス乗り場と時刻を確認した。話を聞くと、【道の駅なるさわの駐車場内で乗降する路線バス】と、道の駅には立ち寄らず、隣の【休暇村前の国道沿いのバス停で乗降する路線バス】との2種類あると言われた。

私たちは14:49発の「道の駅なるさわ」に停まるバスに乗ろうとしたのだが、一向にバスが来ない。河口湖周辺は甲府より遥かに涼しいのだが、8月の昼間の陽射しは強い。私たちは直射日光の当たるバス停ではなく、ちょっと離れた日陰にいた。待てど暮らせどバスは来ない。バス停に並んでいなかったので、てっきりバスに気付かなかったのかと思い、仕方がないので、約1時間後の国道沿いに停まるバスに乗ることにした。

15:50発のバスに乗り遅れないように、15分くらい前から国道沿いのバス停で待機していた。待っている人は私たちだけだ。予定時刻が5分、10分、15分と過ぎてもバスは来ない。さすがに「気付かない」なんてことはない。

普段バスに乗ることはあまりないのだが、首都圏のバスは出発時刻の数秒でも遅れたら出発してしまう。バス停めがけて猛ダッシュして、あと2-3mくらいでも絶対に待ってくれない。ドアを閉めたら最後、開けてくれることはない。(あくまでも私の体験に基づく、個人的感想。)

そんな理不尽なバス体験しかしたことがないので、15分も遅れるなんてどういうことかと不安になった。バスは電車の様に構内アナウンスがあるわけでもない。車はビュンビュンと通り過ぎて行くので、渋滞しているわけではなさそうだが、どうしたのだろう。

この15:50発のバスの次は、16:49発「道の駅なるさわ」に停まるバスが最終となる。何らかの理由でバスが運行していなければ、ヒッチハイクするか8.5㎞を歩くしかない。歩き始めるなら早い方が良い。8月中旬、日は徐々に短くなってきているし、なんといっても田舎道だ。そして、すぐ近くにはあの「青木ヶ原樹海」がある。

バス会社に電話すると35分ほど遅延していると言われた。「動いてはいるのですね」と念を押して電話を切った。きっと1本前の14:49発も遅延していたのだろう。いつも行き当たりばったりの旅をしていて、なんとなくどうにかなっているのだが、本数の少ない公共交通機関は要注意だ。田舎でも住宅地?ならまだいいが、さすがの私も青木ヶ原樹海のすぐそばで、途方に暮れるのは嫌だ。

バスが見えたときはなんだかとても安堵した。久々に少しハラハラしたのは、青木ヶ原樹海を歩いたからだろうか。バスは能動的に確認しないと情報は得られない。公共交通機関、遅延することもある。良い勉強になった。

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10件のコメント

  1. こんばんは^^
    都会だと電車・バスはほぼ定刻に動いてるから・・・
    田舎でバスが来ないと不安になりますね
    今の時代はスマホで問い合わせできたりできるので
    ずいぶん遅れてても必ず来ると分ると安心 ホッ(*^0^*)~♪

    1. 本当に携帯電話時代でなければ、歩いていますね泣
      幸い8㎞くらいだったので、歩く覚悟しました笑

      でも、文明はありがたいです。本当に。事故や土砂崩れとかなら、バス来ないですからね!!

  2. バス問題、国内でもこんなことあるんですね。遅延の理由は何だったんですね。この日だけ何かの理由でそこまで遅れていたのなら運が悪かったのかもしれませんが、もしたびたびあることならバス停かHPにそのアナウンスが欲しいですよね。

    知らない土地でのバスは本当に不安です。携帯がなかったらもっと心配になってましたよね。

    1. 5分程度は、事故とか渋滞でなくはないと思うのですが、実質40分以上の遅延でした。

      具体的に遅延の理由は聞きませんでしたが、①距離がかなり長い ②外国人観光客が多い からだと思います。
      外国人観光客は荷物が大きかったり、バス運賃の支払いに時間がかかったり。(しかたがないのですが)
      きちんと座っていないと発車してくれなかったり。
      夏のピーク時だったからなのかもしれません。全て憶測ですが。

      携帯に感謝ですよね。道の駅に戻って電話している間にバスが通り過ぎたら困りますし。

      携帯がなかったら迷わず歩いていました。明るいうちに。

      mic.mimicさんの海外でのバストラブル、いつもハラハラしています。
      英語が出来ても「外国人」となると、どう扱われるかという不安もありますし。まぁ、mic.mimicさんは「優しい人」に出会えているので大丈夫ですね♪

      1. 外国人観光客が多い夏のピーク時ならそれぐらいの遅延になってしまうかもしれないですね。もしそれが原因だとしたら毎年その頃はそんな状態になると思うのでバス停に書いておいて欲しいですね。

        海外のバストラブルで死にかけましたからね。幸いいつも天使が現れるので今のところ助かっていますが、無茶はしないようにしたいです。

      2. バス停に書いておいてくれてもいいと思いますし、そういうことを書いておくとトラブルになるのなら、せめて道の駅の観光案内でアドバイスをくれても良いですよねぇー。

        田舎は真っ暗になるので、本当に無茶は禁物ですね!!

  3. 地方へ行ってバスが定刻になっても来ないと心配ですよね。でも35分もの遅延は珍しいです。
    私の故郷でも路線バスは大赤字だった様で、市の経営になっても通学時間以外は3時間もの空白があります。高齢化過疎化が原因だと思いますが、たま~に利用したい人は面食らいますよね(*^_^*)

    1. そうなんですよ。5分10分くらいまでは、渋滞かなぁーと思うのですが、実際は40分以上遅延しました。

      通勤、通学以外の昼間の時間帯に運行していない地域、結構多いですよね。
      地方の人たちは車持っていますし。

      もう7年前のことですが、「昼間運休」のバスで痛い目に遭ったことがあります。
      3.5㎞を歩く羽目になりました。
      便利なところに住んでいるので、地方へ行くときの交通手段は念入りに調べないといけないなと思いました!!

      1. 小浜市は路線バスの運行をタクシー会社に委託しています。仰る様に田舎は車社会で一家に2台の車を所有しているのが普通です。
        バスもタクシーも利用客が少ないですからお互いにメリットがあるようです(*^_^*)

      2. 地域で協力し合いながら、共存しないといけないのですね。
        車問題(免許証の返納問題)は益々深刻になるはずなので、モデルケースとなれば!!

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