モンゴル土産

モンゴル土産

長女がモンゴルから買って来てくれた、もう一つのお土産が2種類のお茶。実はこれ、モンゴル産ではなく、ロシア産だ。

ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、ロシア関係の商品(映画・動画なども含む)は避けているのだが、日本で生活していると、私自身は、そもそも、ウクライナ侵攻前からもロシアのモノを手にすることはほとんどない。

私の中で、「ロシア」と聞いて一番身近なのはスポーツ。その次に身近なロシア製品と言えば、ウォッカくらいだが、カクテルもそう頻繁には飲まないので、意識しなくても元々あまり接点がない。

そんな接点がほとんどない国の製品が、「モンゴル」という国を通じて我が家にやって来た。地図を見ればわかるのだが、モンゴルは北にロシア、南に中国とこの二つの国に囲まれており、カザフスタンとも国境を接していない。陸上輸送による輸出入には、必ず中国またはロシアを経由しなければならない。経済的にも政治的にも、モンゴルはこの二つの国とバランスの良い付き合いが必然なのであろう。

モンゴルの主要貿易相手国の上位5か国に、中国とロシアは輸出入ともに入っていることからも、ロシアや中国がどれだけ重要な国かがわかる。

あまり深く考えもせずに、なんとなく「ロシア」にまつわるものを避けていたのだが、モンゴルという国に住んでいたならば、そんな簡単なことではないのだろう。お茶一つでなんだか色んなことを考えさせられた。

肝心のお茶は美味しかった。三角のピラミッド型のティーバッグ。

Summer Time(赤):hibiscus, raspberry & feijoa (ハイビスカス、ラズベリーとフェイジョア)

Daiquiri Breeze(緑):green tea, ginger & dragon fruit (緑茶、生姜とドラゴンフルーツ

feijoa(フェイジョア)は初耳。中米原産のフトモモ科の熱帯果樹だとか。「果実にはパイナップルとバナナの中間のような芳香があり、果肉は柔らかく甘い」と書いてあるが、このブレンドティーからフェイジョアの味を想像するのは至難の業である。

しかしながら、赤のSummer Timeはハイビスカスの酸味とラズベリーの甘酸っぱさがあるのだが、この二つだけでは成立しないであろう「甘み」があるので、きっとこの自然な甘みがフェイジョアなのかもしれない。かなり特徴のある香りと味のお茶。

緑のDaiquiri Breeze、何故このネーミングなのだろう。。。味は緑茶ベースにうっすらとしょうがの風味があり、ほんのりと甘みが残る味。この甘みは緑茶からの甘みとは違うので、これがきっとドラゴンフルーツの存在なのだろう。

それにしても、ドラゴンフルーツ、しかも白の方は果肉を食べても「ほのかな甘みと酸味」といった感じで、ハッキリとした味の果物ではない。これを何故チョイスしたのか不思議だけれども、スッキリとしていて、あまり癖のないお茶だ。

子供たちと3人で飲み比べをして結局行きついたのは、、、邪道だが、二つを混ぜた。3人で、この組み合わせが一番おいしいという結論に達したのだった。

お土産をもらうと、自分がその土地に赴いてもいないのに、色んなことを考えて、色んなことを調べる。お茶の縁で、少し賢くなった気分だ。

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8件のコメント

  1. 紅茶はともかく緑茶がロシアにあるのには驚きました。
    飲み比べ会でのケーキの方に目が引き付けられました(*^_^*)

    1. 緑茶とロシアは結びつかないですが、緑茶も紅茶もウーロン茶も発酵度合いの差で、中国では比較的どれも飲まれているので、その影響があるのかもしれませんね。
      まぁロシアも国土が広いですから。

      でも、そう考えると、このDaiquiri Breezeの方は70℃くらいのお湯で煎れた方が良かったのかもしれません!(箱には100℃と書いてありますが)
      大切なことを気付かせてくださってありがとうござます。

      ケーキ、この間の秋のケーキです。二人がペロリと食べてしまいました笑

  2. こんばんは
    モンゴル。中国とロシアに挟まれているのね
    モンゴルにとって両国は重要なのが解りますね
    綺麗な赤い色、3人で飲み比べて結局は、ミックスが良かったのですね^^
    私もケーキに目が・・・お手製でしようね^^

    1. 日本にとっては、思うところが色々とある両国ですが、動かせない「置かれている環境」というのを考えさせられました。日本は島国ですから。

      日本人がこういうハーブティーやブレンドティーで、選ばない組み合わせ、面白いですよねw

      ケーキ、ありがとうございます☆ 久しぶりに作りました。上手に出来て、子供たちが喜んでくれて良かったです♪

  3. ロシア….そうなんですよね。海外料理を作るサイトでもこの国は飛ばそうかどうしようかとずっと迷っています。世界地図の刺繍でもカラフルな色で刺繍している他国と差をつけて黒か布と同じ色で目立たなくさせようかとか考えてしまいます。かと言って何か特別な活動をしているわけでもないのですが。

    このモンゴルのお茶は洋風ですね。ま、モンゴルで売られているロシアのお茶なので洋風で当たり前?勝手に食生活は中国系と思っていたのですがロシアに近いのでヨーロッパの影響を受けていてもおかしくないですよね。

    1. ロシアに対する感覚は、恐らくmic.mimicさんと同じような感じです。特に何かしらの形で、嫌悪や悪意を表にするわけでもありませんし、反対運動に参加しているわけでもない、、、という状態です。

      私も中国の影響の方が強いかと思いましたが、中国との国境は砂漠地帯で、首都のウランバートルからだと、北側の草原からアクセスできるロシアの方が利便性は良いのかなぁーと思いました。

      ロシアも国土が広いので、白色人種の人も黄色人種の人もいて、文化も東西でかなり違うのでしょうね。

      1. そういえば文字もロシア語っぽかったような?と思い調べてみたら中国系の表記とロシア系の表記と2種類あるのですね。

        トルコは西洋と東洋の文化が混ざっているイメージがありましたがモンゴルもなんですね。

        おっしゃる通りロシア自体もかなり広い国でいろいろな文化がありそうですし、興味深いですね。

      2. モンゴルの文字はずっとロシア系表記だけだと思っていました!!
        私も今回調べてみて、モンゴルの政治経済・文化、面白いなぁーと思いました。

        ロシアもあんな横暴なことをしなければ、国土も広く面白い国なのだと思います。
        スポーツのドーピング問題もそうですが、色々ともったいないです。

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