Come back 6歳の頃の長女

しっかりちゃっかりの次女は、2歳前に既に友人母から「○○ちゃんは女優だね」と言われるような子だった。良くも悪くも空気を読んで場を和ませたり、笑わせたり、自分の意図する方向に周りを動かしたりする。

我が家は普段から良く歩く。移動手段のファーストチョイスは自転車か徒歩だ。旅先には自転車はあまりないので、とにかく歩く。しっかり歩けるようになる2歳くらいから歩かせる。抱っこはしない。歩け。

そんな旅先で次女は「歩けない」と訴えることがある。私と二人の時は絶対に言わない。知っているからだ。無駄であることを。しかしながら、まぁ大人二人と3つ違いの姉についていっているので疲れるだろう。だが、そこで抱っこしてはヤツの思うつぼなので、「××に着いたらおやつにしようか」と言って歩かせる。たいていこれでどうにかなるのだが、たまに粘る。彼女は知っているのだ。よぉーく知っているのだ。姉が「じゃあ、お姉ちゃんがおんぶしてあげる」と言ってくれるのを。長女は5歳の頃から、次女をおぶった。そんな長い距離ではないのだが、次女は非常に満足する。親ばかだが、長女も次女もかわいらしい。

長女は次女が生まれた瞬間から、どこで知ったのか自分のことを「お姉ちゃん」と呼び(親は呼ばないのに)、泣けば話しかけ、あやし、寝かしつけ、ご飯を食べさせ、泳ぎを教え、自転車を教え、字を教えた。子供たちは8年海外にいてインターに通っていたので、私は彼女達に日記を書かせていた。正確には長女に。その長女は次女に日記を書かせ、それを先生と化し添削し、文章のコツを伝授した。

次女の⅔は長女が育てたと言って過言ではない。次女は長女ほどではないが保育園と幼稚園で4回、小学校3回と転校している。だが、初めてのところにはたいて姉がいた。言葉が通じない国でもなんでも、姉が先陣を切って通っているので、むしろ新しい場所は憧れだし、見知った姉の友達もいるので、人見知りしないわけではないのにどこでも上手くやっていけている。帰国後、姉がいない学校でもうまく出来ているから、本人の性格もおおいにあると思うが、その礎を築いたのは長女であろう。

ひどい喧嘩をするときも沢山あるし、姉妹ならではの「貸し借り」で揉めることもあるのだが、長女が独り暮らししてからもショッピングや映画、お泊りと仲が良い。驚くくらい。

もう、長女が次女の面倒を見ることはないのだが、母の最後の?お願いだ。再来年、妹と二人で暮らしてくれないか。グータラ妹を立て直してくれ。Come back6歳の長女。