「あの頃おかしかったな。普通ではない状態だったのだな。」と自覚したのは、そう言う考えが頭に浮かばなくなってからだ。今考えると、ちょっと怖い。子育て、仕事、これからの人生、色んなことを抱えて、考えて、どこかとても疲れていたのだと思う。

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「あの頃おかしかったな。普通ではない状態だったのだな。」と自覚したのは、そう言う考えが頭に浮かばなくなってからだ。今考えると、ちょっと怖い。子育て、仕事、これからの人生、色んなことを抱えて、考えて、どこかとても疲れていたのだと思う。
「頑張る」という言葉が嫌いなわけではないし、自分に対しては割と良く使う言葉だ。自己満足なのだろうが、「頑張っている自分」「一生懸命な自分」「挑戦する自分」は好きだ。でも、それと同時に「そういう自分」を自分の理想に掲げて、自分を追い詰めることは多い。自己実現をするために、満足感を得るために、「頑張る自分」を応援して「このくらいは出来なくては」と、気付かないうちに自分を追い詰める。だから、人に「頑張れ」という言葉を使う時は非常に慎重だ。その言葉を選ばないようにしている。
この間の週末から始まった。何が始まったかというと、高校サッカー選手権の地区大会決勝である。土曜日の秋田県は雷の悪天候で火曜日に延期。日曜日の北海道決勝は大接戦だった。例によって、「もう両方勝って欲しい」とわけのわからない思考になってしまう。この地区決勝を全部見ると大変なことになるのは良くわかっている。いくら時間があっても足りない。
絶賛就職活動中の長女。企業に出すエントリーシートをせっせと書いている。企業に提出して人様に読んでもらうものだから、必ず誰かにダブルチェックしてもらい、「誤字脱字」がないように、出来るなら内容も添削してもらうようにと伝えた。それが、人としての最低限の礼儀だからと。
色んな行事がなくなって、不完全燃焼な部分はあったと思うが、友達にも恵まれて、健康で、無事に進学出来たことは親としても嬉しい。4月から18歳は立派な「成人」となる。「成人」としての自覚を持って、きちんと大学生になれるかどうか、まだまだ子供な次女であるが、とにかく卒業おめでとう。
数日前に学校から次女宛てに「会場には保護者1名のみ」との連絡(メール)があった、と今朝長女から聞いた。同じ学校のお母さんに確認したら、学校からの文面を見せてくれて、2名以上の場合は別室でモニターを見るとの案内だった。
帰って来た長女が「驚いたのだけれども、Aがさ、、、」と口を開く。一緒に食事した友達のAは大学院へは行かないことにしたという。
オリンピックで覚えた複数画面での試合観戦もすっかりおなじみになったが、地区大会決勝の「4画面」は今一だったので、選手権は2画面で観戦。ユニフォームの色が同じではない限り、2画面なら結構イケる。
同級生とは不思議で特別なものだ。「不思議で特別」と思えるのは、もうそれだけ長い月日が流れたということなのだろう。その出会ってからもうすぐ30年という月日の中で変わったものも失ったものも沢山あるけれども、それでもちょっと一緒にいればなんとなく昔に戻れる。戻れない昔に戻れる気がするから「不思議で特別」なのだろうか。
選手たちの動きは速くて往々にして「今何が起こった???」と思うシーンが多々ある。動体視力が衰えてきていることと、経験不足からくるものなのだろう。TVの前でかじりつくようにして観ているのに「???」となる。でも大丈夫。TVは優しい。リプレイを流してくれるし、場合によってはスローもある。そこに解説者が的確な説明を加えてくれる。完璧だ。
終わってしまった。図々しい話だが、当事者どころか関係者でもなく、ただの「観戦者」にもかかわらず、一連の試合の高揚感とすべての日程が終了した脱力感に包まれている。
それにしても成人式で市長が何を話したか、会場の中に入ったかどうかさえ記憶がない。(会場へは行った。それは覚えている。)地元を離れて大学生活を送っていたので、久しぶりに会う友達が多くておしゃべりに花が咲き、それぞれの華やかな着物を褒めあったことくらいしか覚えていない。反感を承知で言えば成人式という名のただの「同窓会」である。1月でなくても、また別の機会に集まればいいのかもしれない。
TVからバラエティも歌番組も新しいドラマも消え、野球もサッカーも他のスポーツも世界中で中止となったあの数か月に戻ってほしくはない。会場が無観客でもTVの前で応援できる今を大切にしたい。そう思っている人が大多数であると願いたい。そしてこの状況がきちんと落ち着いたときにみんなではしゃぎたい。自分は「本当のファン」でありたい。
何よりも楽しいのが中学生~60代のメンバーで試合をすることだ。自分より20歳も年上の人がバリバリプレーする。上手い。サッカー歴20年30年以上の人が結構いる。自分の息子と一緒に始めた人たちだ。体力やスピードはもちろん若い子には敵わないのだが、正確なトラップと正確なパス。無駄のないディフェンス。とにかく試合の「読み」が素晴らしい。