
美しい。颯爽と走る姿がとにかく美しい。かっこいいとかたくましいではなく「美しい」。手入れの行き届いたボディ、つぶらな瞳、そして走るフォーム、全てが美しい。
馬は何度か乗ったことがあるし、こども達が小さい頃はポニーや馬車に乗れるところが近くにあって、間近で見たことは何度もある。でも、競走馬は違った。
2年前、いつも行かないところへランニングをしに行き、適当に着の身着のまま走っていた。そうしたら、競馬場に着いた。競馬場は初めてだった。レースが行われていて、馬が走っている。走るその姿があまりにも美しく、「ちょっと覗く」くらいの気持ちだったのだが、次々と行われるレースを何本も見て、美しいその走りとつぶらな瞳にすっかり競走馬に魅せられてしまった。馬に魅せられてギャンブル依存症になったらどうしようかと思うくらい、あまりの美しさに感動した。
その話を夫にしたら、競馬場に散歩?しに行くことになった。噂には聞いていたが、会場は競馬場というより、蚤の市みたいにお店もいっぱいあったし、野菜も売っていて、芝生のスペースにはレジャーシートを敷いてピクニックをしている子連れ家族がいっぱいいる。夏になるとミニプールが置かれる競馬場もあるらしい。ふむふむ。イメージチェンジが成功しているらしい。
奥に進むと「the競馬場」らしく、レース前のお披露目?(馬の状態をチェックする)の場所があって、きれいにブラッシングされ、引き締まったボディに愛らしい瞳を鑑賞。スクリーンには騎手と馬の体重や性別、倍率など情報も公開される。そういう色々な情報によって馬券を買うらしい。夫も私も賭け事はしないので馬券は買わなかったが、予想はしてみた。予想してレースを観るだけでもかなり盛り上がる。格段に楽しくなる。そして颯爽と目の前を駆け抜ける馬に惚れ惚れとする。
馬はずっと見ていられるし、色々な情報を総合的に分析して予想する面白さもあって、さらにあの陸上や競泳のように一瞬で決着がつく興奮もついてくる、「なるほど」と思った。虜になってしまう人の気持ちが分かる。そして、終わりがない。レースは果てしなく?続く。飽きない。麻薬である。
友人は年始の初レースだけ観に行って、運試しに2000円だけ毎年賭けると言っていた。知識もなく毎年その1回だけ。うちみたいに賭けないけれども散歩気分で行く人も、家族連れでピクニック気分の人もいて、なかなか面白い空間だった。
みんな馬に癒されたいのだろうか、刺激をもらいたいのだろうか。同時に両方を与えてくれる賢く魅力的な馬たちだ。
