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贈り物

round silver colored chronograph watch
Photo by Mat Brown on Pexels.com

結婚記念日が近いので、何を買ってもらおうかと考えてみた。「買ってもらおうか」と言うのは、一方的に聞こえるかもしれないが、これには理由がある。

夫は基本的にこだわりが強く、私が「モノ」をプレゼントしても、喜びはするが愛用はしない。大切にするが活用はしない。

自分の夫を褒めるのもどうかと思うが、身長も高く、小顔で手足も長く、バランスが良いので、既製品が何でも似合う。チビな私とは大違いなのだが、私が選ぶ服は(ジャージ系以外)着ない。(でも、子供たちが選んだものは着る笑)

私は決めた。モノは贈らない。彼が一番喜ぶのは「食べ物」である。美味しい料理を作りさえすれば、一番嬉しい顔をする。絶対に外さないし、とっても喜ぶ。もしくは、おいしいレストランに行くとか。

夫への最後の大きいプレゼントは、恐らく、結婚3周年の記念日に銀座の超有名イタリアンへ行き、銀座で何軒も一緒に歩き回って「本人が選んで」購入した腕時計だ。

結婚3周年で、次女が生まれる年だった。当時の私たちとしては「奮発」した時計で、「20代でも嫌味ではなく、40代50代になってもビジネスでつけていても恥ずかしくない時計」というテーマ?で選んだ。その時計は今も大切に夫は使っている。

「良いものを長く使う」は夫と私の共通認識。二人ともまだ若くて、普段節約していても、締めているからこそ、こういう時にしっかりとお金を使い、彼が気に入った買い物(プレゼント)が出来、私もとても嬉しかった。

夫の手首のサイズは、私たち女子(と言わせて!)3人と同じ。とても細い。手の大きさが違うからか、私にはごつく感じる時計ても、夫にはしっくりとカッコイイ。今でも色あせないその時計を私たちは気に入っている。

結婚記念日のプレゼント、あらゆるブランドの時計、アクセサリー、カバンなどを考えたが、どれも「本当に」欲しいとは思えなかった。そもそも欲しいと思ったこともないし、本当に欲しいものは自分で買っているしな、、、と苦笑した。

あの背伸びした銀座のイタリアンの超有名店も、時計も、いい思い出だ。あれからもう20年。あの頃の気持ちを振り返ることが、互いへの一番の贈り物なのかもしれない。それが一番難しいのだが。

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