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ごっこ遊び

bridge over river in city
Photo by Pixabay on Pexels.com

mic.mimicさんの「英国人男性が自然にする”after you”」という内容の記事を読んで、昔のことを色々と思い出した。

私は父の転勤で英語圏のC国で暮らしていたのだが、C国の女性は母の様に「夫の3歩後ろを歩く女性」ではないことに当時驚いた。しかしながら、帰国したときには女性にドアも開けない、椅子も引かない、我先に行く日本人男子に心底がっかりしたのを覚えている。mic.mimicさんも言っているが、文化だから致し方がない部分である。しかし、単なる「思いやり」だと思うと、男女関係なくそうなれたらいいよね、とも思う。

まぁ、そんな日本文化の話ではなく、我が子たちはインターナショナルスクールに通っていて、英国人の先生も多く、「after you文化」で育った。特にQueen‘s Englishで発音される「after you」が私たち3人のお気に入りで、一時期如何に「粋に」英国紳士っぽく「after you」が言えるかという練習?をし、「after youごっこ」が家で流行った。マンションの入り口も、家の玄関も、トイレや風呂も何でも「after you」。動作までつけて、しっかりと紳士になりきる。

さほど「我先に」という性格な子供たちではないが、互いに譲り合うと喧嘩は少なくなるのは確かである。おやつを選ぶときに姉妹で「ずるい」みたいな雰囲気になりそうなときは、「after youは?」とすかさず私が言うことも。

逆に、風呂に入るのが面倒だと、姉妹で「after you」を連呼してどちらも入らない。結局同時に入らせるのだが、互いに都合の良い「after you」を使っていた。言葉とは便利だ。

これ以外にもオーストラリア英語で「I can‘t」ごっこもしたし、何よりも、(当時のことだが)次女は米国・豪州・インド・British・Scottish・Walesと自由自在に英語の発音を操り、とても上手だった。

長女がフランス語を学校で習ったときは「très bien(素晴らしい)」ごっこもした。子供たちはとてもきれいにあの発音ができるのだが、私はいまいちだった。イタリア旅行へ行った後は「mi scusi (excuse me)」が我々3人の中で大流行し、わざと「mi scusi (excuse me)」の場面を作っては、「mi scusi (excuse me)」を連発していた。

夫がこの輪に入ることは今まで一度もないのだが、きっと何がそんなに楽しいのだろう?と思いながら、3人でケラケラと笑うそのごっこ遊びを眺めていた。

もうごっこ遊びはしないが、今は子供たちが中国語で会話をたまにしている。長女と次女ではレベルがかなり違うので、大した会話はしていないのだが、たまに私がそこに入ると「発音が良くない」とダメだしされる。本当に実の子供って手厳しい。

2人の発音は完璧だ。幼少期から学校で習っていたから当たり前なのだが、途中5年以上のブランクがあってもやはり耳が覚えているのもあって、吸収が早い。

語学に限らず、「ごっこ遊び」つまり「真似る・倣う」ことによって人間は色んなこと習得していく。まだまだ世の中知らないことばかりだ。もうごっこ遊びを誰かとすることはないかもしれないが、人様の良いところは積極的に真似て、色んなことを学んで行きたい、そんなことを振り返りながら思った。

Photo by Griffin Wooldridge on Pexels.com
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