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お抱えシェフ

大学の友達Y。何度も登場していて、年に6回前後は会っている(飲んでいる)友人。彼女は結婚してから専業主婦で、子供たちの手が離れてからパートをしている。ご主人は大学の先輩T氏で、私も昔から良く知っている。子供たちの年齢も近く、結婚した当時は家も近かったので、家族ぐるみの付き合いをさせてもらっていた仲。

Yの家、週末は夫T氏が料理を担当する。私が知る限りもう10年以上前から。具体的にいつからかは分からないが、もう随分と長い習慣なのだと思う。T氏も大学時代一人暮らしをしていたので、一通りの家事は出来るに違いない。T氏は美味しいものが大好きで、みんなで集まるといつもちょっと珍しいお酒や食材を持って来てくれる、そんな人だ。

T氏の料理は「自分が作りたいものを作る」が基本。「冷蔵庫の中のモノを使って」とか「家計をやりくりして」はあまり(全く?)考えず、T氏が好きな食材を買って来て、好きなように作るらしい。Y的には主婦として思うところがないわけではないが、細かいことを言って夫が作らなくなるより、気持ちよく料理してくれる方が良いので、何も言わないことにしていると言う。実際おいしいし、ラクチンだし、材料費も家計から出るわけではないし!と。なるほど。

先日、Yの誕生日に朝一で“おめでとう”メッセージを送り、「どこか食事に行くの?」と聞いたら、「夕食は家でシェフに作ってもらう~。これからXXXで50歳フィーバーショッピング?!」という、昭和感満載の返事が来た。

XXXは車で行く場所。Yは結婚してから免許を取得して、必要に迫られて子供たちが小さい時は多少運転をしていたが、今はペーパードライバー。家に車はあるのだが、全く運転しない。よって、その“フィーバーショッピング”とやらへは、当然T氏が運転する。

「お抱えシェフに、お抱え運転手。うらやましいわっ!」「さらに頼もしいスポンサー付きw」と返信した。

うちの夫Dちゃん、家事も料理も何でもできる人だ。それなりに。子供たちも何でもできる。それなりに。でも、久しく人様が作った料理を食べていない。頼めば夫も子供たちも作ってくれるだろうけれども、私の料理を食べに帰省してくるようなものだがら、頼もうと思ったこともない。まぁ、4拠点生活だから。

でも、うらやましい。運転とスポンサーは、さほど興味はない。(必要であれば運転するし、別に車で移動しなくてもいい。本当に買いたいものがあれば、自分で買う。)しかしながら、たまに料理してくれるのはなんか良いなぁー。

別の友達Nさんの家は同級生夫婦で、Nさんは専業主婦から現在パートをしているのだが、週末はご主人が料理担当で、煮魚が得意らしい。ご主人が率先して料理をするので、第二子長男も自然と台所に立つそうだ。もはや姉の方が弟に「私の分も作って!」と言うとか。

うちの子供たちも父親を見て育っているので、男性も家事・炊事は出来て当たり前だと思っている。(逆に、女性も外でガッツリと働くのが当たり前だと思っている。)これからの時代、性別問わず、仕事の能力だけではなく、家事能力の高い人たちの需要は増えていくに違いない。そして、そういう人たちがワークライフバランスの取れた未来を作って行くのだろう。

お抱えシェフ、、、とはいかないだろうから、来年の私の誕生日には我が家の「頼もしいスポンサー」に、素敵なレストランに連れて行ってもらうことにしよう。それが我が家のバランスなのだろう。

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