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中東オマーンへ ~左ハンドルでNizwaへ 1日目早朝~

中東オマーンへ ~左ハンドルでNizwaへ 1日目早朝~

Nizwaの器はとてもかわいい

オマーン空港で少しだけ現金を下ろして、いざレンタカーへ。飛行機の中でぐっすりと眠れたわけではないが、ずっと目をつむっていたこともあり、頭はスッキリ。体調は万全。ではあるのだが、目の前にした4WDは思っていた以上にデカイ!

早朝5時半すぎ。外はまだ真っ暗。左ハンドル。空港で車を借りているので、駐車場からいきなりフリーウェーへ。借りちゃったから運転するしかない。娘のGoogle Mapナビで、オマーンの第二の都市であるNizwaへ出発。

初の中東オマーンにたどり着いたと言うのに、辺りは暗すぎて何も見えない。フリーウェーの両脇に岩らしきものはわかるが、それ以外は全くわからない。

車以外の公共交通手段がない国だからなのか、ものすごくスピードを出す上に、車間距離がない。短いというより、「ない」と言って良い。左ハンドルに慣れない私は、車線変更するたびにウィンカーを動かしてしまうし、車線の真ん中を走っているつもりなのだが、ついつい左に寄ってしまう。不安しかない。

オマーンの最高速度は120㎞。どう考えてもそれ以上のスピードでみんな走っていく。日本で120㎞の区間はほとんどないし、首都高速湾岸線の最高速度は80㎞。あまりにも遅いと逆に事故を起こしやすくなるのはわかるのだが、初めての国で真っ暗な高速道路を、慣れない左ハンドルで100㎞以上の速度を出すのは勇気がいる。

Nizwaまでは160㎞の旅。休憩したくても日本のようなSAは見当たらない。とにかく早く夜が明けることを願いながら、心の中で「安全運転」を100万回唱えた。

夜が明けてくると、初めて見る景色が広がっていた。が、しかし、景色を楽しむ余裕など全くなく、「速度」「サイドミラー」「バックミラー」をこまめにチェックしながら、祈るような気持ちで「安全運転」と呟いていた。喉はカラカラなのだが、水を手に取る余裕すらない。

やっとの思いでたどり着いたNizwaは、Nizwa Fortという城塞が残る素敵な古都。オマーンへ行ったら是非行ってほしい街の一つ。なのだが、新たな問題が。とにかく道が狭い。狭くて一方通行が多い。大きい4WDが辛い。

細い道に入って、出られなくなると困るので、迷う手前のところ(ギリギリUターンして戻れそうな場所)で、娘が車を降りて徒歩で宿を探した。とにかく細い道が沢山入り組んでいて、迷路のような街。歩く分には楽しいのだが、大きい車を運転する場所ではない。

娘はホテルの人と一緒に戻ってきて、ホテルの人が同乗して駐車場まで案内してくれた。

彼はネパール人で、とても親切だった。朝7時すぎだったが、ホテルで荷物を預かってもらい、部屋が用意できるまでの間、散策することにした。

「朝食は?」と声をかけてくれたのだが、移動ばかりでおなかのすいていない私たちは飲み物だけもらった。ホテルの人が入れてくれたコーヒーは、今までで一番おいしいコーヒーだった。こんなに不安な気持ちで運転したのは初めてだ。

一応娘に「運転する?」と聞いたのだが、即答で「しない」と返ってきた。まぁそうだろうとも。とてもじゃないが、娘に運転させられない。

真っ暗な高速道路はとても不安だったが、交通量が増える前の移動だったのはせめてもの救いだったようだ。

コーヒーを口にして、ようやく生きた心地がした。あんなに緊張した運転も、こんなにおいしいコーヒーも、石造りの街並みも、初めてのことだらけだった。

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