
たけのこを連れて帰ってきた。夫が赴任先の朝採りたけのこをその日のうちに下茹でして、小ぶりのたけのこを4本ほど持って来てくれた。
普段、色々と思うところのある夫だが、こういうマメなところは実に好ましい。消えてしまったたけのこに多大なるショックを受けていたので、なおさら嬉しい。田舎の朝採りだけあって、今シーズンで一番おいしくえぐみが全くない。完璧な下茹で。さすがうちの夫!!
まだ投稿していないたけのこ料理を作ろうと思ったのだが、夫も長女も帰ってきたので、定番の「たけのこご飯」と「たけのこの刺身(柿酢味噌添え)」、今年初の「たけのこのピザ」「たけのこの燻製」「たけのこの粕漬け」と結局今年のおさらいメニューとなった。次女は一つ一つの料理を得意げに紹介し、たけのこ奉行になっている。
東北産のたけのこはどのスーパーにもなく、そもそも東北産のたけのこが首都圏で出回る記憶もない。なので、夫が連れて帰ってきたたけのこを、今シーズンの食べ納めとして満足することにした。今年も夫と長女の「美味しい♪」が聞けたので良しとしよう。美味しそうに食べる子供たちはやはり可愛い。きちんと美味しく下茹でしてくれた夫に感謝である。
独り暮らしの長女には圧力鍋を持たせている。去年、彼女の家の近くへ行ったので、たけのこのゆで方も教えた。今年は作った?と聞いたら、やっていないらしい。えぇ―――???と思ったが、20歳の大学生がたけのこご飯を作るなんて、私が学生のときもやっていない。まぁそうだよね。
このコロナ下で、一時期食が細くなっていた長女はいつも通りに戻っていた。ホタルイカの燻製も粕漬けも桜鱒の粕漬けもあるとあらゆるものをペロリと食べて、晴れ着写真を撮って、心もお腹も満たされて、ローストビーフを持って帰って行った。
来年、次女が独り暮らしをしたら家族全員で集まる機会はどんどん減るだろう。早く家を出て行ってもらいたいけれども、その時になったらきっと私は淋しくなるに違いない。
淋しくなったら、旬のものを作ろうと思う。旬のものを作ったらきっとカブトムシのようにみんな集まるかもしれない。美味しいものを食べると、会話が弾む。いつの時代も変わらない、魔法の法則だ。
