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18歳の門出 父の思い

18歳の門出 父の思い

次女Coccoは小6の途中で10か月ほど夫の単身赴任先に転校し、そこの小学校で卒業を迎えた。次女が転校した理由はここでは割愛するが、かなり悩んで夫と二人暮らしさせたその土地は、当時のCoccoには最適で、結果論だが次女も家族も良い方向に進むことが出来た。

その田舎町は素朴で、都会暮らししかしたことがない次女には新鮮だった。散歩していれば、敷地内に「蔵」があるの家は珍しくなく、役所や大企業が近いこともあり、公務員をはじめとし、法律・会計関係の仕事や、地元に勤めている親御さんも多いようだ。

1年もその場所にはいなかったのだが、父子暮らしの娘に親切にしてくれる友達が多く、色んな友達の家にお泊りをさせてもらったり、行楽地に連れて行ってもらったり、今思い出しても感謝しかない場所である。

父子暮らしになってから、私は仕事の都合を付けて、当時受験生(中学生)の長女を家に残し、次女のお友達への土産を持って、毎月2・3泊その田舎町に通って家の中を整えていた。

あれから6年。その小学校時代の友達Aが、東京の大学に進学するという。かつてお泊りもさせてもらったこともあるA。Aは生まれて初めて地元を出る。高校も徒歩で通える地元の学校へ進んだので、「初めて」外に出ることとなった。

そんなAはうちのCoccoを思い出してくれたらしく、すぐに連絡をくれた。というより、毎年年賀状をくれるようなマメな子である。初めての都会、しかも独り暮らし。Aは想像以上に心細かったらしく、都内で次女と再会した時は心底ホッとした顔をしていそうだ。

Aと再会して帰宅した次女が持って帰ってきたものが、冒頭の写真の「手羽先」である。女子高生が女子高生に渡す手土産としてはなかなかシュールである。Aのお父さんセレクトとのこと。手羽先片手に渋谷の街で遊んでいたらしい。

私は思わず次女に「あなた小学生の頃からおやじくさかったの?」と聞いてしまった。お父さんは当時12歳のうちの娘に「手羽先」をイメージしたのだろうか。娘とケラケラと大笑いした。

お父さんが「手羽先」を選んだ理由は分からないが、初めて地元を出て、東京で独り暮らしをする娘を心配する気持ちが伝わってくる。関東に親戚はいるらしいし、入学すればそのうち仲の良い大学の友達もできるだろうが、昔から気心の知れている同級生が近くに住んでいるのは、親としては安心なのだろう。

娘が「心配」な気持ちと、次女に対する「よろしくね」の気持ちが、きっと自分の好物の「手羽先」になったのではないだろうか。私からすると「上京という節目に、うちの娘を思い出してくれてありがとう」である。仲良くしてくれて、本当にありがとう。

思い出も信頼関係も過ごした月日の長さではないのだな。18歳、学生生活楽しんで。輝かしい未来が待っているよ。

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