サイトアイコン coccocan

思い立ったが吉日?~緊張~

思い立ったが吉日?~緊張~

Photo by Daniel Frank on Pexels.com

思い立ったが吉日?~腹を括る~ の続き:

歯医者で口の中をアレコレ処置される感覚って、足つぼを押されるような痛さとは違う、何か独特なものがある。虫歯だったら、、、と思うだけで、コンクリートに穴を掘る音が頭の中をリフレインする。

大勢の前でプレゼンしたり、司会やパフォーマンスをしたりしても大して緊張しない。初めての人も国も緊張した覚えがあまりない。試験前ももちろん。でも、もう明らかに緊張している。待合室で待っているだけで、顔が強張って来る。深呼吸してみるのだが、鏡を見なくても、自分の顔が憂鬱になっているのが分かる。帰りたい。とにかく、帰りたい。

レントゲン→歯科衛生士のチェック→歯科医師→歯科衛生士 と、非常に効率的だが、しっかりと親切丁寧な対応をしてくれるクリニックだった。受付の人も清潔感があって、丁寧で明るい。休日だったので患者も多い。

診察室に入って待っている間、最新設備の画面で自分の歯のレントゲンを眺めていた。自分で眺めている限り「虫歯」らしきものは写っていないのだが、ただの素人だ。あてにならない。

歯科衛生士から説明と質問をされ、歯や歯茎の状態をチェック。不安で顔が痙攣しそうになる。その後、歯科医師が全体的な状態をチェックするのだが、「C (Caries=虫歯)」という言葉が出てこないか、唇が震えそうになる。

結果、虫歯はなかった。●年、歯医者に行っていなかったことを思うと、結構優秀な私である。(反省している?)穴を掘る音はようやく頭から消え去った。その後、これからの方針を話してくれた。口腔内の写真もすぐに撮って、画面に映し出し、自分の状況を「可視化」してくれた。というか、現実を突きつけられる。大事だね、目で見て理解するって。IT技術の発展は素晴らしい。

歯科衛生士も医師も、私が「検診はかなり久しぶり」と答えても、それ以上問い詰めなかった。もうこれだけで、このクリニックを選んだことに満足をした。それと同時に、過去に幾度となく「何でもっと早く言わなかったの」というセリフを吐いてきた自分を恥じた。もう二度と言わないと、深く深く反省した。

こうして、私の口腔内大掃除計画が始まった。考えられる限りの最悪なスタートを想像していたので、気持ちは軽い。基本的に「短期集中」が好きなので、次の日に大掃除の予約を入れた。

家に帰り、「きちんと定期的に行かないとね。大事ではなかったから良かったものの、きちんとしないと。」「うん、わかった。」と、一人反省会をした。そして、余程疲れたのか、その日はビールも飲まずに寝てしまった。雨のサッカーの方が100倍いい。緊張するって、こんなに疲れるんだ。。。

モバイルバージョンを終了