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憧れ

crop person sketching in notebook with pencil
Photo by Cup of Couple on Pexels.com

私は昔バスケットボールをやっていた。今でこそ両手ドリブル、両手シュートは当たり前となっているが、私が小学生だった40年前はそうではなかった。

私は小さい頃から背が低かった。とてもバスケに向いている体格ではない。よって、今回の男子バスケWCで見た、富永選手の「ディープスリー」や河村選手のような緩急をつけた「ドライブイン」を武器にしていた(大げさな表現だが)。

その頃、小中学生レベルでは、両手でドリブルやシュートを打つ選手は少なく、両手で器用にボールを操ることが出来たらそれは大きな武器となる。と私は思った。

私は右利きだ。当時、左利きの子のほとんどは、鉛筆やハサミを右利きに矯正されていたので、両手を器用に使う子が多かった。私は左利きに憧れた。うらやましかった。

左手を器用にするために、バスケの練習中に左手を積極手に使う以外に、中学生の私が実践したことは3つ。

1)箸を左手で持つ:給食のように、時間制限があるときには途中であきらめて右手で食べていたが、時間が許せば左手で食事をするようにしていた。

2)左手で字を書く:食事と違って、明らかに筆記速度が落ちるので、気分転換くらいにしかやらなかったが、結構たのしい。何とも心許ない字を書く。そして、日本人が文字を右手に矯正させる理由がとても良くわかる。

3)左手の握力をつける:中1の時の左手の握力が11㎏(右は19㎏)良く球技をやっているよな、、、という値。授業中に軟式テニスボールを握って握力を付けるようにした(それでも20㎏前後くらいまでしか上がらなかった泣)

ネットで動画を見て真似するような時代ではない。アナログの時代。自分で考えて行動する。

男子バスケットボールWCに出場していた富樫選手・渡邊選手・馬場選手の座談会的動画を見たとき、馬場選手が言っていた。あまりにも自分の左手が役に立たなかったので、箸を左手で持つようにしたと。現在では左手で食べるのが基本となっているそうだ。

私は急に親近感を覚え、嬉しくなった。身長198㎝、体格も運動神経も身体能力も恵まれた一流選手。そんな人でも魔法の近道なんてないのだと教えてくれる。努力なくして天才などいない。

私は自分がPG(ポイントガード)をやっていたので、富樫選手や河村選手が好きだ。恵まれない身長を独自のテクニックで克服しているところが、日本人らしく、ワクワクさせてくれる。

天才にはなれなくても、努力は出来るはず。ジョシュ・ホーキンソン選手の献身的なプレイ。渡邊雄太の決意。ベンチの熱い応援。あの一体感。沢山の可能性を見せてくれたバスケットボールWC、来年のパリオリンピックが楽しみである。

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