カロリーと私

生理が止まったことがある。14歳の時だ。

中学生くらいから20歳まで、女子の身体は本当に痩せない。脂肪を蓄える女性ホルモンが働いているからだと思うが、本当に痩せない。体質もあると思うが、何をしてもとにかく痩せない。痩せるのにもタイミングがあるらしい。でも、痩せたい。女子/女性の心理だ。

当時、バスケ部で相当ハードな運動をしていたにもかかわらず、脂質をなるべく取らない生活をしていた。具体的には忘れてしまったが、脂質もたんぱく質もというか、全体的に食事の量を減らして、痩せた。38㎏。そして生理が止まった。数か月で戻ったが、当然、よろしくない。

割と料理が好きだったことと、ダイエットに興味があったので、私は家庭科のカロリー表が大好きだった。よく眺めていたし、気になる食材は調べていた。今でこそ、食品のパッケージにカロリーを含む栄養表示は当たり前になっているが、当時はそうではなかった。教科書は私のバイブルだった。

そんな事件?とバイブルにより、私の頭の中には大体の食品のカロリーがなんとなく入っている。便利だ。とても。栄養素も入っている。必要な知識だ。

親になって20年、もっと言うと妊娠して21年は栄養バランスやカロリーを意識して毎日を過ごしている。東洋医学やマクロビオティックを読み漁ったこともあったが、私の結論はただ一つ「年齢や体調に応じてバランスよく少しずついろんなものを食べる」。

私は私がかつて「痩せたかった女子」だったし、今も「痩せたい40代」なので、常にカロリーと格闘しながら献立を考えている。「食べることは生きること」と直結しているから、体調やホルモンバランスを崩してまでカロリーコントロールはよろしくない。

永遠に手に入ることのない「太らない体質」に憧れながら。カロリーを気にしない食事を夢見ながら、今日も元気に食べる。

おすすめ記事

コメントを残す

coccocanをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む