健康とワクチンと副反応　～集団接種・友人の経験談～

友人家族が彼女の勤務先で新型コロナウィルスの集団ワクチン接種を行った。その友人家族の状況を書く。あくまでもある家族の状況及び個人の感想であり、何かを批判する内容ではない。誤解のないように読んでいただければ嬉しい。

友人にはもちろん了承を得て書いているが機微な話なので、友人「松子さん（40代半ば）」姉（長女）「竹美ちゃん（20代前半）」弟（長男）「梅夫くん（20代前半）」とする。

＜企業内集団接種の一例＞

松子さんの勤務先では18歳以上の家族も一緒にワクチン接種が出来る（モデルナ製ワクチン使用）。住んでいる自治体よりも早期の接種ができるので、3人同時に電車で会社にある接種会場まで受けに行った。

＜接種会場の状況＞

会場には椅子が縦に並べられていて、接種者は別会場での問診後に椅子に座り、医師が移動して注射を打ってもらう形だった。親子は年齢順に母・姉・弟の順番で打ってもらった。

＜接種直後の反応＞

松子：特に反応なし

竹美：接種直後から腕の痛みと頭痛を感じ、目の前が真っ白になる

梅夫：特に反応なし

＜待機場所への移動＞

接種直後、松子さんの後ろの席で、竹美ちゃんは「気持ちが悪い、頭が痛い」と言っていた。しかし待機場所へ移動しなければならず、竹美ちゃんは立ち上がるとフラフラと崩れ、松子さんが間一髪で抱きかかえ、すぐに車椅子を用意してもらった。

＜待機場所ではなく救護室へ移動＞　　

本来は待機場所へ移動するのだが、竹美ちゃんの様子が普通ではないので救護室へ移動。

💡血管迷走神経反射とは

ワクチン接種に対する緊張や痛みなどをきっかけに誰にでも起こりうる体の反応で、主に下記のような症状があらわれる。通常、横になって休めば自然に回復する。

主な症状：●立ちくらみ　●血の気がひく（時には気を失うこともある）

＜帰宅後＞

松子：発熱はなく腕の痛みは2・3日あったが徐々に和らぎ、腕が上がらないということはなかった。夜は、寝返りをうつと痛みを感じ起きてしまう。

竹美：腕の痛み（腕が上がらない）・頭痛・吐き気。夜は痛みで何度も目覚める。接種後の翌日38度くらいの熱。痛みと頭痛が3・4日続く。

梅夫：発熱はなかったが、腕の痛みがひどく腕は2.3日上がらない。夜は、寝返りをうつと痛みを感じ起きてしまう。

＜その後＞

副反応はあったものの、今のところ後遺症のようなものは特にないそうだ。報道されている「年齢・性別・副反応の症状」がそのままだったと松子さんは言う。ただし、竹美ちゃんがあれほどひどい症状になるとは思っていなかったので、一緒に行って良かったと言っていた。2回目の方がひどい副反応なるということだが、もう1回目を打ったし、「海外に行かない」という選択肢はこれから就職するにあたってないので、このまま2回目も一緒に行くと言っていた。

2回目接種に関しては、竹美ちゃんはベッドに横たわり接種をする予定だ。少しでも不安がある人は、寝ての接種することを問診時に申請することも大事である、と松子さんからのアドバイスだ。

※過去の経験より、 💡血管迷走神経反射 を起こしやすい体質であることを予めわかっていれば、問診時にしっかりと説明することが大切。何より怖いのは気を失って転倒して、頭を打ったりケガをしたりすること。「ベッドで接種は申し訳ない」と思うかもしれないが、倒れられて二次災害？の方が現場としては困るので、最初から対策を取ることも一つの方法。

「健康とワクチンと証明書」にも書いたが、私は予てより①健康体にワクチンを接種することに対する疑問　②その副反応の怖さ　③社会的に被る不利益　を心配している。松子さんのお家も小さい頃から健康体でインフルエンザのワクチンも打たないし、病院へもほとんど行かない家だ。

私はこの話を聞いて、大学生の長女が今後の就職を考えて接種をするとなったら、必ず付き添わなければならないと思った。「必ず友達と一緒に行きなさい」と思っていたのだが、今は「絶対に私が一緒に付き添う」に変わった。

夫も仕事上打たないという選択肢はないし、打つ気でいるのだが、友人40代超絶健康な男性の副反応も竹美ちゃんと同じようだったので、夫のことも心配だ。夫は単身赴任中だ。

心配事をアレコレ書いても仕方がないので、松子さん親子の第一回目接種の報告とさせてもらう。しかしながら、「3回目も必要だ」というような報道もあり、ワクチンに関してはまだ迷走しているように思える。最終的に判断するのは本人たちなのだが、家族が的確な判断ができるように今後も動向に注意していきたい。

最後に、このレポート作成を快諾してくれ、添削もしてくれた松子さんありがとう。「健康とワクチンと証明書」にも書いたように、彼女と私は今回のワクチンに対する考え方が違う。しかしながら、当然「同調圧力」はなく、20年もの間、子育ても仕事の仕方もそれぞれ違ったように、違うけれども助け合って来たように、自然と情報共有をしている。どの情報を信じて良いのか分からないこのご時世で、生の友達の声は本当に貴重だ。本当にありがとう。