
卒業旅行へ出発した娘。出発前にスマホを見ながら、しみじみと「本当にマメだなぁー」と言う。「何が?」と聞いたら、一緒に行くメンバーの一人が「旅の日程」をまとめて、みんなに送ってくれたそうだ。大学生が数週間の旅行日程をどのようにまとめるのだろうか興味があり、娘にファイルを見せてもらった。
偉そうなことを言うようだが、結論から言うと「社会人レベル」である。社会人になっても、このレベルで簡潔にまとめられない人なんて沢山いるだろう。おそらく印刷したらA4 サイズ1枚に収まるようにしてあり、本当に必要な情報だけを見やすく簡潔にまとめていた。そして、日程の最後には「持ち物リスト」と「メンバーのメルアド(連絡先)」も記載されていた。
彼は大学3年の1月に早々と第一希望の大手新聞社に内定をもらっていた。娘の就活ではエントリーシートのアドバイスはもちろんのこと、企業研究や面接練習などにも力を貸してくれた人だ。
出版業界はもう随分と前から斜陽業界だが、紙媒体が縮小しても、ジャーナリズムがなくなることはなく、ジャーナリストと言う仕事は不滅である。
その1枚の日程表で「あぁー、こういう子が出版社・マスコミに行くのね」と思った。要点を絞れるということは、溢れている情報に優先順位が付けられるということだ。きっとジャーナリズムで必要な能力なのだろう。
要点をまとめる力は訓練で養うことが出来るが、20歳そこそこの大学生でこれだけ簡潔にまとめられるのは、努力もあるだろうが「センス」だと思った。運動神経とか芸術とかと同じ「才能と努力」なのだろう。
子供たちも私も、優秀な友達に恵まれている。そういう優秀な友達のアドバイスや力を借りて成長している。本当にありがたいことだ。一生の宝物になる。
4月になれば、皆それぞれの道を進む。連絡を取り合う時期があったり、疎遠になったり、そういう繰り返しをして大人になって行く。10年後20年後30年後、別々の道を歩んだ仲間たちが、また集える日はきっと来る。その時また互いに笑い合えるような旅をしているのだろう。
※この日程表を作ってくれた彼は「美意識の高い男子」に登場した、どら焼きをくれた友達
