いつになったらIT化?デジタル化?(後編) 

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いつになったらIT化?デジタル化?(後編)

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Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

前編からの続き

戸籍関係の書類は、パスポートの申請にも使うので、住民票と同じ場所にないと、いちいち「郵政申請」をしなければならず、お金も時間もかかる。なので、利便性を考えて、引越しと共に本籍地を変えることにした。現在の居住地でパスポート申請も行ったので、やはりこれは良かった!と思った。

そして今回は不動産の手続きで権利証の住所変更が必要となり、しばらくご無沙汰だったこの「戸籍の附票」を取得することに。おそらく本籍地をコロコロと変える人の方が珍しいのだと思うのだが、我が家の本籍地は現在までで計3か所:

■結婚-200X年頃まで:Y市

■200X年-201X年まで:X市

■201X年―現在まで:現在の私の居住地Z市

その不動産はY市に本籍があったころに購入したX市のマンションだ。夫がそのマンションに住民票があったのは、今から20年以上前の2年間だけ。2度の海外を跨ぐ10回以上引越しをしていて、現在のT市に住んでいる。現在T市に住んでいる名義人である夫が、X市に住んでいたことを証明するために「戸籍の附票」が必要なのだ。

現在の本籍地は、私の住んでいるZ市。Z市で夫の戸籍の附票を取ったらびっくり。夫の今の居住地T市の住所しか記載されていない。どういうこと???と思って調べたら、201X年にZ市に本籍を移した段階での住民票所在地からしか記録されないらしい。

「戸籍の附票の意味ないじゃん・・・」

よって、X市とY市の戸籍の附票も申請しなければならない。えっ???このIT・デジタル化時代、本籍を移すときに、その「戸籍の附票情報」も一緒に移せば良くないか?附票の意味・意義ってそこにあるのに、意味をなしていない。

冒頭に戻って、「戸籍の附票とは:新しく戸籍を作った(本籍を定めた)後の、その戸籍に入っている人たちの住民票の変移を記したものである。戸籍簿とセットで本籍地にて管理している。」はずなのに、管理していない。本籍地を移動させただけであって、新しく戸籍を作ったわけではない。

1995年にWindows95が日本にもやってきてからもうすぐ30年になるというのに。こんなにマイナンバーカードを何年もかけてわちゃわちゃやっているのに、こんな単純なデータですら紐づいていない。そもそも、本籍地の移動に住民票の変移データを紐づけられないし、マイナンバーカードの役割は何???とまぁ言いたいことは沢山ある。

今回、この「戸籍の附票」を調べるのに、少なくとも3つの自治体のホームページを閲覧したのだが、基本的にどこの自治体も昔よりは良くなったが、わかりづらい。問い合わせも、このご時世なのにオンラインでの問い合わせ先すらない自治体もあっる。戸籍係への直通電話番号を探すのにも一苦労。

いつになったら、デジタル化・IT化するのだろうか。一生懸命取り組んでくれているのだろうが、機能している気配があまり感じられずにいるのは私だけだろうか。とは言っても、何も変わらない。一先ず戸籍の附票を申請せねば。

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21件のコメント

  1. ほんと大変ですよね、附票とか附票とか附票とか。
    自分とこの分だけしか管理していないので、本籍変えるともうワヤなんです。
    本籍コロコロ変えんなよ、という辺り、昭和から全く変わってませんね。ってか、引き継げよ、です。
    行方不明になるのなんて簡単だよ、と言われるのはその辺も大きいと思います。
    ちなみにマイナンバーカードも引越しの度に変更してますけど、きっと、それより前の分は手動取得なんだろうと思います。
    管理されたく無い人達が一定数いる限り、これが続くのではと思いますねー。

    1. >>行方不明になるのなんて簡単だよ
      →笑っちゃいけませんが、笑っちゃいました

      現住所と本籍地が一緒なのが一番便利です。正直、今は昭和の時代ではなく、IT時代なので、役所同士でデータのやり取りしてくれれば、瞬殺で終わる手続きですし、マイナンバーカードでアクセスできるようにしてくれればいいのに!と思ってしまいます。お金も時間も労力もすべてが無駄です。。。

      管理されたくない人たちが一定数いるのでしょうが、マイナンバーカードで実際何を管理している???と聞きたいくらい、機能している実感がありません泣

  2. こういうお役所関連の書類って本当に訳がわからないし、書かれている通りHPとか見てもわかりづらいです。

    マイナンバー何のため?もよく思います。それを作るのに手間がかかっただけで今までやっていたことが何もラク/効率的になってないですよね。

    確定申告もそうですよね。あれ、もっとわかりやすい書き方・仕組みにできるはずなのに、なぜ?これは完全に私のぐうたらマインドですが、どうせ必要書類を添付してチェックされるならこっちは必要書類を送付するだけで向こうでルール通りに入力してくれたらいいのにと思います。

    1. 役所関係の書類、確定申告も本当に面倒です。シンプルに出来ますよね。

      本人に入力させながら確認して、職員がダブルチェックということと、入力した本人の「責任」と言うことなんでしょうね。

      転籍で住所の変移が紐づけられないのは、同じ市民課内でも「戸籍係」と「住民係」では持っているアクセス権限が違うからだと思います。
      この縦割り行政をまずどうにかしないと、根本的に何も変わらないですよね。。。

      1. 縦割り….そうですよね。

        どこの国でも同じなんでしょうか、このお役所書類のややこしさ。イタリア人辺りだと”こんなのわかるか!”とブチ切れそうですが(笑)

      2. 他の国は、どうなのでしょうかね。。。少なくとも日本の行政が「IT・デジタル後進国」であることは間違いないかと思います。(批判したいわけではありませんが、何も進んでいないのは事実ですよね)

        よく「高齢者にITやコンピュータ・スマホ操作は分かりづらくて難しい」と言いますが、Windows95が出た1995年、「団塊の世代」と言われる人たちは、50歳手前で、今の私と同年代です。あの頃にきちんと、デジタル化を受け入れて対応していれば、28年後の今はもっと違っていたと思います。

        実家とは絶縁なのでわかりませんが、義実家は両親ともに理系で好奇心が強いこともあって、デジタルに明るいです。なので、マイナンバーカードの申請やワクチンのWeb予約など、自治体の手伝いをしていたと聞いています。

        辛辣な意見に捉えられてしまうので、本文では書きませんでしたが、28年で出来たことはいっぱいあったような気がしますし、未だに「やらない言い訳」ばかり探しているような。。。と辛口になっちゃいました!!

      3. いろいろ悪循環ですよね。もっと早くから取り組んでいれば高齢者になった時点ですでにデジタル化に慣れているのでそこまで難しいことにもならないし。こういう状況になると本線のデジタル部隊に加えアナログ対応部隊も必要になりお金と時間が余計にかかるし…..

      4. 完全にIT化・デジタル化の移行に失敗しました国なのかなと思います。
        おっしゃる通り、「デジタル部隊」と「アナログ部隊」の2度手間。二重苦・三重苦になっている気がします。

        辛口ですが、みどりの窓口で、時刻も調べずに新幹線の切符を買っている人は、アナログでもないよなぁー。と思ってしまいます。図書館や本屋で「時刻表」を調べる、という行為すらしない。まぁ、券売機のタッチパネルでずらっと表示されますが。。。(と、この話題もキリがない・・・)
        子供たち世代に、アレコレ言われたり、煩わせないためにも、時代の流れのアプリの基本操作くらいは出来るように、頑張っています笑

      5. 自分もいつまでついていけるか不安てすが….今でも危ういぐらいなのに。

        coccocanさんは例えば老後少し時代に置いていかれそうになってもお子さんに教えてもらえますよね。私はそういうのがないのが恐怖です。

      6. 自分が興味がない限り、若者や周りの流行についていく必要はないと思っていますが、各種手続きのデジタル化・IT化にはきちんとついて行きたいです。

        私の親世代でも、勉強熱心でコンピュータやスマホを駆使してしっかりと手続きをする人も一定数いるので、そう言う人を見習いたいです☆

        子供たち、、、一番頼りたくないですね笑 負けたくないですw(←既に勝敗はついているのだがw)

      7. 1番頼りたくない….え、そういうものなんですか?

      8. うーーーん、まぁ「頼りたくない」というのは大げさなのですが、「先ずは自分で調べて考えてから、人にモノを聞きなさい」と育てていたので笑

        また、今の時代、WordやExcel、プリンターのWifi設定など、調べれば何でもある程度出てくる時代で、きっとそういう作業をしないと、ドンドンと遅れていくし、頭も稼働しなくなるのだろうなぁーというのもあって。

        あと、「頼る」と「甘え」の境目が難しいので、人に頼られるのは好きですが、あまり人に頼らないですかね。甘えるのが下手というか。塩梅が難しいです。夫や子供という家族になると、遠慮がない分だけ「頼らない・甘えない」くらいに思っている方が、バランスが良くなるような。。。(まだ全く分かりませんがw)

      9. 確かに今はなんでもGoogleさんが教えてくれますもんね。

        私も甘えるの苦手です。なので余計頑張って老後1人でもやっていけるようにしなければ….

      10. 一人で何とかしようともがいていれば、嫌でも頭も体も使いますからね♪

  3. 政府のIT化!掛け声ばかりでさっぱりですね。莫大なお金をかけているのに、どうなっているのでしょう。コロナの際も効果が無かったし・・・現状では税金の無駄遣いとしか思えないです( ^)o(^ )

    1. 縦割り行政をずっと続けている限り、IT(Web蜘蛛の巣)の機能はいつまで経っても浸透しませんよね。
      どんなに優れた技術でも、扱う土台が整っていなければ意味がありません。。。

      「縦割り行政」「お役所仕事」と言われ続けているなんて、、、ガックリです。

  4.  IT化・デジタル化については色んな意見が飛んできています。
    60歳以上の後期高齢者が多い我が地区ではIT化・デジタル化が進んでも、ついていけないご年配の方が多いです。
     そのため、まだ市内の数カ所ではお支払いの時に【現金のみです!】と言ってくる飲食店も少なくありません。いざと言う時に現金を持ってないと困る!!
    それが田舎暮らしのデメリットかな?と思っている今日この頃~
     農業や林業の分野でもかなり、IT化が進んできましたが資金の少ない我々はまだ、地道に頑張っていかなくてはならないと思っています。
     そう言えば、今年から始まるインボイス制度・・・。
    祖父から土地を引き継いで事業をやりだした以上、覚えなきゃいけない法律がたくさんあって大変でございます。

    1. 「現金のみ」のお店は、利用者側の問題ではなく、恐らく店側の経営判断かと。スマホ決済やカード決済にすると、アプリ会社・カード会社への利用料を店側は負担することになります。
      そのコストは当然商品に上乗せすることになるので、それを回避するために「現金のみ」にしているケースかと。
      また、スマホやクレジットカードを持っていない人もいるでしょうから、現金が使えない店舗はあまりないような。

      相続したあとの名義変更や各種申請書類等々、公的機関への提出書類は煩雑で面倒ですよね!!!

  5. 役所関係の書類はHPの説明を読んでも今一つって感じですね。専門用語が出てくるともうアウトって人多いんじゃないかな。私の場合、結局は窓口へ行って直接手続する事になってます(苦笑)お袋が亡くなった時に役所へは通いました。
    マイナンバーカードも自分で紐づけしないと機能しない事ばかりなので、身分証明書だと思ってます(笑)役所だけでなく日本の企業の多くもまだまだ縦割りで仕事してる方が多いんじゃないかな? 横のつながりが強くなると責任が重くなるのでそれを逃れる手段が縦割りだと感じてます。縄張り意識が縦割り組織を作る大きな要因の一つではないかな~?

    1. >>横のつながりが強くなると責任が重くなるのでそれを逃れる手段が縦割りだと感じてます。縄張り意識が縦割り組織を作る大きな要因の一つではないかな~?
      →大きく頷いてしまいました!!!
      行政の査定が「加点方式」ではなくて「原点方式」だということもありますよね。「ミスが命取り=ミスさえしなければ良い=責任回避」という構図になるというこうとですね。

      いやぁー、進まないですよね。28年進んでいない国って、、、とトホホです。

      >>マイナンバーカードも自分で紐づけしないと機能しない事ばかり
      →マイナポイントをもらうために作ったようなものですが、そのポイントすら使えているのかどうかw(←既に興味もない)

      役所関係は断定的な表現をしてクレームが来るのを避けるために、HPも肝心なことが書いていないのかなーと思うことがしばしばです。お母様の手続き、本当に大変だったことと思います。

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