家に餅つき機、あった?

家族で正月料理を囲んでいたときの話である。私は新年に備えて、入念に掃除はするし、お節料理は頑張ってはいるが、鏡餅を飾ることはしていない。

そんな話から、私の実家では毎年年末の最後の土日くらいに、餅つき機でついた餅で、伸し餅と鏡餅を作っていた話になった。鏡餅は、小さいみかんまで買って来て、和紙の上に乗せて全ての部屋に飾っていた。

伸し餅は適度な厚さに伸ばしてから餅粉をかけて、少し乾燥させる。切りやすい硬さになったら、大根を切って刃を湿らせた包丁で餅を切る。端の半端なところはスライスし、さらに乾燥させて、おかきや揚げ餅にして食べた。

つきたての餅は、母が用意してくれた大根おろし・きな粉・焼きのり・小豆など一緒に食べるのが我が家の年末の風物詩で、当時家事は母任せだった父なのに、この餅の作業は父が張り切って仕切っていたのを覚えている。(あと、すき焼きも仕切っていた)

そうしたら、夫もボソッと「うちにもあったよ、餅つき機」と言う。夫の兄と私が同級生なので、同じような家電があっても不思議ではない。

ちょっと調べたら、1971年に発売されてから爆発的に売れて、1976年がピークだったらしい。確かに、父の赴任先C国に餅つき機、持って行った。現地校の友達が来ると、当時外国人には珍しかったお餅を振舞った記憶がある。それが、1981年、その前から家にあったのか?

2002年の正月以降、正月に実家には行っていないのだが、少なくともその時はまだ餅つき機で餅をついていた。C国へ持って行ったものをそのまま使っていたのか、帰国してから新調したのかは分からないが、20年以上私は餅つき機の餅を食べていたのだ。

餅つきをする前日は、年末の寒い夜なのに、母が冷たい水でもち米を研いで水に一晩浸しておく。もち米が炊ける香りとか、餅つき機がブルブルと震える振動とか、つきたてのお餅の甘さとか、なんだか鮮明に思い出した。

「餅つき機買う?」とその気はないのだが、一応夫に聞いたら、「いらないよ」とつまらない返事が来た。いや、年に一回しか使わないモノ、いらないんだけれども、もう少し盛り上がろうよ。と心の中で思いながら、あのつきたてのお餅の味を頭の中で反芻した。

調べてみたら、今も2万円前後で売られているようだ。ふむふむ。そんなに高くない。でも、、、ただでさえ忙しい年末に、餅まで手作りしていたら、私はパンクしてしまう。つきたての餅、、、食べたいんだけれどな。。。ちょっと未練が残る。

おすすめ記事

12件のコメント

  1. そういえば、子供の頃のことですが、実家に杵臼がありました。縁側の下に入れていたと思います。
    お正月前にもつきましたけど、イベント用的な使い方も多かった気がします。
    餅つきは重労働なので、人数がいた方が良かったというのもあったかもしれません。臼持ち同士が集まって、みんなでついたりすることが多かったです。つきたてのお餅は、おばさん達がせっせと丸餅とのし餅に分けていたことを思い出します。

    ちなみに、今冬の我が家では餅がブームが起きているので、これはある意味タイムリーな話題でした。
    ことの始まりは今年のお正月からなんですが、近所で買ったのし餅がとても美味しくて、あっという間に食べてしまいました。
    正月明けに再注文しようとしたら、数日前に予約しないと普段は作らないとのこと😱
    心がかなり餅モードになっていたので、参鶏湯用に買い置きしていた餅米を使って、何とか餅っぽい物が作れないかなーとネットで調べてみたところ、行けそうなレシピが見つかったので、つきたて風のお餅を楽しんでいます。
    作り方は案外簡単です。
    浸水した餅米をフープロにかけてドロドロにし、フライパンでねりねりしながら火を通すことで、お餅もどきが作れます。
    練るのには多少根気が必要ですが、10〜15分くらいで作れると思います。
    テフロンのフライパンならあまりくっつかないと思いますが、鉄のフライパンは正直おススメしません。
    出来たてを大根おろしや納豆を絡めて食べるのがマイブームです。
    良かったらお試しあれ。

    あっという間に買い置きの餅米が無くなったので、今度はもち粉でやってみようかなと思いました。そしたらフープロ要りませんし。もち粉が買えないため、まだチャレンジはしていませんが、そのうちやろうと思ってはいます。

    1. ご実家に杵と臼があったのですね!! すごぉーーーい。大きいお家ではないと、なかなかできませんよねw

      ご近所ののし餅、よほど美味しかったのでしょうね。我が家の近くの和菓子屋さんのお餅も絶品です。

      餅粉から作るお餅ですか。それなら粒が気にならなくなりますねw
      テフロンのフライパンがないのでちと難しそうですが、簡単そうなので何かの機会に!!

      1. 二間しかない平屋の借家です!(`・ω・´)キリッ(苦笑)
        昭和の典型的な借家でした。天気の良い昼間など、縁側に座布団を敷いて大家さんとお茶したりと言った感じでした。書いていてとても懐かしく思い出しました。小学1〜2年くらいまでだったと思います。何故あったのかは謎ですが、おそらく会社関係とかではと想像しています。
        その後、引越した際、縁側の無い家だったので、知人宅にあげたそうです。
        粉から上手く作れたらアップしますね〜。

      2. 昭和のほのぼの佳き日ですね。
        そう言えば、サザエさんのような「縁側でポカポカ」経験、ありませんね悲

        米粉バージョン、楽しみにしています!

  2. 杵臼懐かしいです。実家にあって体験しました。親の高齢化でいつの間にか電気餅つき機に代わっていました。
    子供たちを連れて正月に帰省する際に、子供たちが餅造りが楽しみだったのでギリギリまで待っててくれて一緒に楽しみました。
    我が家は今は出来上がりを買うだけなので味気ないです。杵臼は蔵の中にあるかもです。今度帰ったら探してみようと思います(*^-^*)

    1. 杵と臼での餅つき大会、ご実家で小さかったwakasahs15thさんのお子さんたちが、おいしそうに頬張って食べる姿が浮かびました!!
      本当においしいですよね。つきたてのお餅。
      前住んでいた自治体は、餅つき大会を杵と臼でしてくれていました。ものすごく美味しくて、毎年楽しみでした。

      杵と臼、ご実家に残っていると良いですね。
      wakasahs15thさんのおうちで保管できるのであれば、お孫ちゃんのために、息子さんに一肌脱いでもらって笑 

  3. 祖父母の家に𦥑があり、正月は男性人が交代で餅をついていました。つきたてのお餅ってこんなに柔らかいんだと感動しました。

    大人になってからもイベント好きの弟はその臼を借りに行き、自分の家族・友人と餅つきしてたみたいです。

    アタッチメントを変えて餅つき圏パン捏ね機、みたいなのがあればいいですね。

    1. 杵と臼、おじいさまおばあさまのお宅にあったのですね。
      今回この投稿で、餅つき機どころか、「杵と臼が」と言う人が多くて驚きました。

      弟さんが活用されているということで何よりです。現在進行形なのでしょうかね。

      >>アタッチメントを変えて餅つき圏パン捏ね機、みたいなのがあればいいですね。
      →餅つき機能付きのホームベーカリーあるみたいですね。ホームベーカリー大きいですよね。

      1. 弟は2年連続で年末年始にコロナ・インフルにかかってしまったので現在休止中?ですかね。その前までは使っていたみたいです。私と違ってフットワークがとても軽く、面倒くさいという感覚がほとんどないのでいいなぁと思います。

        餅つき機能付きのパン焼き機あるんですね。coccocanさんは使わないのであんまりかもしれませんが、炊飯器で付属品をつけると餅がつけたら便利かもしれません。

      2. あらら、弟さん、年末年始仕事も詰め込むから疲れが出たのでしょうか。2024-2025の新年にはできるといいですね。

        炊飯器で付属品の交換くらいで出来たら、需要ありそうですよね。もち文化が復活するかもしれません!!

      3. 弟、可哀想なタイミングですよね。普段、基本週5日勤務なので余計可哀想です。せっかくの連休なのに。

      4. 会社休めないし、大型連休前は仕事詰め込むから、疲れが出ますよね。
        来年こそは!!!

コメントを残す

coccocanをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む