18歳の門出 描く未来(後編)

18歳の門出 描く未来(後編)

18歳の門出 描く未来(前編)より

今読んでいる本にこんな件があった:

「わたしはずっと、人生にはピークがあって、加齢とともに坂を下っていくものだとばかり思っていた。(中略)生きていくことは、ゆっくりゆっくりと、自分の花を咲かせていくことなのではないか。(後略)」💡

私はこの一節を読んで、自分の人生がまだ水やりや栄養を与えている途中だと思ったら、とても晴れやかで、自分がどんな花を咲かせるのかワクワクした。

人生は、人によって、フラットな道を好む人もいれば、この作者のようにピークを境に下り坂と考える人、ゆっくりと上向きに(または下向きに)なる人など様々だと思う。そして、私は「”人生のピーク“は自分次第で年齢に関係なく、”自分が作るもの“だ」と思っているタイプだ。昔からずっと。

確かに、私には私の「とあるピーク」が過去にあり、その「とある」はもう来ないかもしれない。それは、分かりやすいところで言えば、恋愛とか結婚とか出産とか。そして、今終わりに近づいているピークは子育て。でも、仕事のピークの波は何度も訪れたし、これからも訪れる予定だ。そして、小さい時から好きだった料理なんかは、地道に上り坂である。スポーツは何度か訪れたピークは過ぎ、今は(出来るだけ緩やかになるように)下っている。

要は、自分の考え方次第、生き方次第である。他人(父母・パートナー・子供など)に自分の人生を委ねすぎてしまえば、その存在が自分から離れたときの喪失感は大きく、空っぽになってしまうだろう。

次女のCoccoは「仮に結婚しても単身赴任して欲しい」と辛らつなことをいう。夫と私を見ていると、それがちょうどよい距離感だと思うのだとか。結婚はおろか恋愛にも大して足を突っ込んでいない子に、こんな夢のない現実的な考え方を与えてしまったのだが、反省してももう遅い。

18歳、子供のようで子供ではない。大人が思うよりずっと色んなことを見て、一生懸命考えている。マイナス思考になる時期もあるだろうし、憑きものが落ちたように楽観的になれるときもあるだろう。

自分が18歳のとき、Oちゃんのような考え方はしていなかったが、「今日が昨日でも明日でも変わらないような生き方はしたくない」と思っていた。そして、今も思っている。

自分の人生の最後を迎えたときに、自分が誇らしいと思える、自分らしいと思える花を咲かせられるように、いくつになってもゆっくりと、ゆっくりと、そのまだ見ぬ花を育てられたらいいなと思う。

💡角田光代 「おまえじゃなきゃだめなんだ」

おすすめ記事

12件のコメント

  1. 加齢とともに体力は下り坂だと思いますが、逆に気持ちの余裕、他人に対する思いやりとか視野の広がりは拡大していると思います。なので楽しい人生を歩んでいます(*^_^*)

    1. 私はまだまだ未熟でwakasahs15thさんのように達観できていませんが、それでもやはり経験値が増している分だけ、人に優しくなれている(だと良いw)と思います笑

      どんな花を咲かせたいか考えるだけで、これからの人生が楽しくなります♪

      1. いえいえ、とんでもございません。
        私は単純なので家族から良く叱責を受けています(>_<)
        でも自分の人生なのでCoccoCanさんを見習って前向きに生きたいと思っています(*^_^*)

      2. この件を読んだ時に、プラスのことだけではなく、負の出来事や感情も「栄養」になって、どんな花が咲くのだろうと思ったら、とても前向きな気持ちになれました♪

  2. こんにちは(^^)
    加齢と共に体力は落ちるし、同居のお袋の面倒で見で疲れてるし、ここのところ何やってんだか?って感じですよ。老後の楽しい生活は何処かへ行っちゃいました(苦笑)
    自分の花、咲かせることが出来れば良いのですが。。。

    1. その後、奥様のお加減はいかがでしょうか。saganhamaさんのように、中学卒業後に都会へ来て、国内外の出張をなさり、お嬢様たちを育てて、お母様のことも、、、
      私のような若輩者が何か言えるわけもありませんが、私はあの本の一節を読んで、プラスのことだけではなく、「苦しい、辛い、悲しい、悔しい、憎たらしい」などの負の感情もすべて、最後に咲かせる花の「栄養」になるのだと解釈しました。

      「愚痴を言わない」とか「悪口を言わない」とかが美徳のように言われますが、何かに本気で取り組んでいたり、本音で人と関わっていたら、当然内側から外に吐き出したくなる言葉が批判だったり、指摘だったりするのだと思います。(何もしないで、不平不満ばかりの人もいますが)

      saganhamaさんが撮る植物もいつも素敵なので、その中にsaganhamaさんの「花」があるのか、それともまだ見たことのない花なのか。。。楽しみですね☆

      季節の変わり目、奥様もsaganhamaさんもお母様も、身体に気を付けてください!

      1. 女房の具合はかなり良くなり快方に向かいつつあります。お袋が足の指の傷口から感染症になり毎日通院という事になり来週も通院という事になりました(-_-;)
        人は負の感情を表す事も必要だと思ってます。生きていくうえでは綺麗毎だけでは済まないですよ。自分以外の人から負の感情をぶつけられても上手く受け止めたり、流したりすることも事も必要になりますね。

        嫌な事も引きずる方ではないと言うか考えるのが面倒くさいので、これからも適当に生活していけるんじゃないかと考えてます。優しいお言葉有難うございました。山芋のグラタン作ってみましたよ。結構いけますね(^¬^)ジュル…

      2. 奥様、快方に向かっているのですね!! 良かったです。兆しが見えると気持ちが明るくなりますよね☆
        毎日通院って、本当に大変。

        山芋のグラタン!! いつもありがとうございます。励みになります♪

  3. CoccoCanさんは、若い頃からいろいろ考えていらっしゃったんですね。
    そして、今も!!ホント尊敬します!!
    確かに体力は歳と共に衰えますが、年齢と共に視野などは広くなるのかなとは思います。
    ただ、私は体力も気力も衰えているので、今から何かしようという気はないですが…(^-^;
    次女さん、「亭主元気で留守がいい」ですね(笑)

    1. >>「亭主元気で留守がいい」
      →懐かしい笑 良くも悪くも「自分大好き」な子なので、たくましく生きて行けると思います笑

      人様に自慢できるようなことは何もしていませんが、自分が自分のことを好きでいられるようにしたいと。しかし、本当に気力も体力も下り坂、、、同感です!! 小さい一つ一つのことで、テンション上げて行かないといけない年齢になってきました苦笑

  4. 思い悩んでいたことがありましたが、凄く前向きになりました!
    ありがとうございます。

    1. いえいえ、何もしていませんが、読んでいただいてとても嬉しいです!!

      こちらこそ、コメントいただいて、大変励みになります☆

CoccoCan へ返信するコメントをキャンセル

coccocanをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む