スイッチが切れるとき   

スイッチが切れるとき     

先月下旬から、サボっていた朝ランニングを再開した。サボっていた理由は単純で、どうしても走る気になれなかったからだ。

50歳を前にする頃から急激に痩せなくなった。ちょっと不摂生しても、数日で取り戻せたのに、サッカーはもちろんのこと、ランニングもエクササイズもストレッチも腹筋や体幹トレーニングも、何をしてもとにかく痩せない。痩せなくても良いのだが、体力や筋力が上がることもない。

「現状維持」を目標に掲げれば良いのだろうが、自分の中で納得がいかない。長女の就職内定、次女の一人暮らし、あんなにせかせか・ガツガツとしていたのに、長女の卒業と就職が近づくころには、そんな自分にどっぷりと疲れていることにふと気づいた。  

常にハッキリとした「目標・目的」を掲げ、そのために必要な知識や能力を模索し、どうすればベストパフォーマンスを発揮し、目標を達成できるか。子育ても、家事も、食事も、仕事も、友人関係も、趣味も、全部頑張りたい。欲張りだけれども、何かのために何かを犠牲にしたくない。そうやって、貪欲に過ごしてきたのに、力が抜けた。  

振り返ったら、子育ての後悔ばかりがいっぱい浮かんできた。 もっと子供たちに出来たことがあっただろうに。。。と。長女の内定が決まってから、何度も泣いて、振り返った。

戻らない日々を「後悔」と言う言葉で表現するのは適切ではない。あの頃は私の「ベスト」だったのだから。

それなのに、後悔する。子供が自分の望む進路に進んでも後悔する。それが、子育てなのだろうか。

その後悔からか、最近は植物にたっぷりと愛情を注いでいるのだが、まだ困ったときに、子供たちは親を頼りにするかもしれない。本当に困ったら、甘やかさず、いざという時に力を発揮するには体力が必要だ。

ふと、急に「私が出来ること」「私がしたいこと」として、そんな考えが浮かんだ。

心機一転、テニスとか水泳とかキックボクシングとか何でも良いのだが、新しいスポーツをやりたいと思った。夫にその話をしたら、「空手が良いのでは」と提案された。「型の方ね」としっかりと念を押して。「キックボクシング」をされるよりは、空手の「型」の方が良いらしい。  

しかしながら、如何せん暑い。夏に新しいことを始めるのは適していない。新しいことを始める前にUPしておかないといけないし!と言うことで、朝ランニングを。ランニングは全てのスポーツの基本。走るためにストレッチも体幹トレーニングも必須だ。  

昔の様に、大会で入賞するためにタイムトライアルをしながらの練習ではない。ただ、ゆっくりとデトックスするようなトレーニング。今の私には流行りの言葉で言うと「sustainable (持続可能)な」ものがちょうどいい。  

人生折り返し地点、無気力になるには早すぎる。きっと子供たちも夫も「しおらしい母(妻)」なんて、今さら望んでいるわけがない。人生半ば、私なりの「ガツガツ感」を探さねば。

一tough(タフ)でいたい。ゆっくりで良いから、走り続ければ何かが見えるかもしれない。

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4件のコメント

  1. 長い人生、私は反省と成長の繰り返しの様に思います。
    `継続は力なり’好きな言葉で胸に刻んでいます。
    ご自分を労わって下さいね(*^_^*)

    1. 温かいお言葉いつもありがとうございます。

      2度の海外での子育てもあって、すごく気を張っていたようです。

      反省しないと成長できませんよね!!!
      ゆっくり進んで行きます☆

  2. こんにちは(^^)
    私もwakasahs15th さんと同様に人生は反省と成長の繰り返しだと思ってます。
    人間ですから時には力を抜いて取り組む事も必要だと思いますよ。私は力抜き過ぎですが(笑)

    1. 温かいコメントをありがとうございます。
      疲れていました笑
      力を抜いて、周りをゆっくりと見渡す時間を楽しめるようになってきました!

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