
去年のことである。年末の美容室でとある料理雑誌をめくった。12月号だったので、当然テーマはパーティー料理とお節料理がメイン。
普段雑誌は読まない。実家で暮らしていた頃は、母が料理雑誌や料理本が大好きで良く見ていたが、大学で一人暮らししてからそんな雑誌を何冊も買う余裕などない。図書館や美容室でパラパラとめくるだけ。
その12月号の表紙の写真は盆の上に小皿が9枚。9種のお節料理が並んでいた。テーマは「半日で作るお節料理」だった。
黒豆、田作り、カステラ卵、紅白なます、栗きんとん、鮭の漬け焼き、エビで一品、たたきごぼうと大皿のお煮しめ。
正直なことを言うと、料理の内容的には特に真新しいことはなかったし、料理の写真だけ見て作り方が想像できるものばかりだった。では何がそんなに印象的だったかというと、「半日で出来るお節料理」のレシピを考案したエピソードだった。
そのレシピを考案した料理人は南青山にお店を構える、林亮平さんという方で、京都の料亭で修業し、修行当時は大晦日に1000人分のお節料理を作るような仕事をしていた人だ。そして自分の店を持ってからも、毎年お節料理の発注を受け、数多くの家庭に提供していたのだが、ある年から店での提供をやめた。
きっかけは、奥さんの実家で、お義父さんが作ったお節料理を食べたことだった。お義父さんはプロの料理人ではないのだが、自分の店で提供しているお節料理よりもおいしく感じた。家族のために作り、作ったあとも火を入れて温めて、食べる分だけを盛り付けて家族に振舞う。そういう「家庭のお節料理」に感動したそうだ。
今はスーパーへ行けば手軽に買えるし、注文すれば指一本でお節料理が手に入る時代である。しかしながら、お義父さんの作ったあの味は、家庭の台所でしか生まれない。そういう伝統を残したいと思い、家庭でも手軽にできるレシピ作りをすることにしたそうだ。
私はこのエピソードを読んで、ウルウルとした。Webでお店を調べて、林さんの経歴を調べてみたら同世代だった。厳しい修業時代を経て、東京の一等地に店を構えるような料理人が、年末に台所にこもって、正月に集まる家族や親せきのために作るお節料理の美味しさとその労力に思いをはせる姿勢に感動したのだ。
そして、私は「あぁ、毎年作ってきて、間違っていなかったんだ」と思ったと同時に、林亮平さんというプロの料理人に自分が褒められた気がしたのだった。
私が作っているお節料理の、“全ての品数”を子供たちにも作れるようになって欲しいと、思っていないわけではが強制はしない(できない)。でも、毎年少しずつでも自分で作れるように教えるのが、私の次のステップなのかもしれない。林さんの記事を見ながら、そんなことを考えた。
うちの家族は、外のお節料理を食べたことがない。いつの日か、この林さんの様に、母のお節料理を特別なものと思う日が来るのだろうか。
素敵な料理人。いつか林さんのお店に行ってみたい。


お久しぶり!(^_-)-☆ お元気そうで何よりです。
今はプロのおせちを利用する人が増えてますね。coccocanさんのように100%自前でおせちを作る人は貴重な存在だと思います。coccocanさんの家庭のおせち料理の精神が伝わると良いですね。
私は早期退職したので、女房が定年退職するまではある程度のおせち(にしめ、酢の物、黒豆の煮物、金平ゴボウ、ぜんざい、雑煮、芋金時、等を)作ってました。これ以外はハムや練り製品、数の子をカットするだけ(笑)それらを重箱に詰めておしまいって感じでした。
今はプロの作ったおせちと女房が作った物の組み合わせになってます。
スパーの店頭にはおせち用の食材が多く並んでますが、売れ残るんだろうなと思いながら見てますよ。
大変ご無沙汰しております。返信遅くなり申し訳ありません。
今年も無事、年末年始が終わりました。
お節料理を作る男性も増えている一方で、プロのおせちの事前予約も増えていますね。
saganhamaさんご夫婦のように、家族構成や年齢に応じて、お節の形を変えていくことは理想です。
1人でほとんどを用意するのはしんどいです苦笑
お~待ってました。
又 目で楽しめます。
大変ご無沙汰しております。返信遅くなり申し訳ありません。
色々と落ち着いてきたので、また再開したいと思っています。
コメントとてもうれしかったです。
お久しぶりです
料理は愛情ですね
coccocanさんが作られる料理の隠し味「愛情いっぱい」だと思ってました
そして どれも綺麗な容器にきれいな盛り付け
私の妻はcoccocanさんのブログをみていつも拍手喝采でした☆♪
今年も押し迫りました
良いお年をお迎えください(*^0^*)~♪
大変ご無沙汰しております。返信遅くなり申し訳ありません。
pikaoさんご一家も楽しい年末年始をお過ごしだったことと思います。
余裕が出てきたので、また再開したいと思っています。
pikaoさんや他の皆さんの記事も拝見していきたいと思います☆